今坂正一とE-アシスト - 夏の甑島はライト三昧 6
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昆虫掲示板 : 夏の甑島はライト三昧 6

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imasaka
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  • 登録日: 2018-1-27
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夏の甑島はライト三昧 6
夏の甑島はライト三昧の6回目です。

2020年7月20-26日に出かけた久留米昆蟲研究會甑島調査の報告です。
前回までに、上甑島と中甑島、下甑島の尾岳、瀬々野浦などを報告しました。

なお、種名の後ろの☆は甑島列島初記録、下甑島初記録は種名の後ろに*印を付けています。

下甑島では22日から有馬、伊藤の二人が加わって、細谷・國分・今坂の5名になりました。

[下甑島 2020年7月22日-26日 有馬・伊藤・細谷・國分・今坂]

7月23日夜、灯火採集を終えた5名が三々五々きまま館に集まりました。

お互いに成果の報告ですが、今日は風が強く、それほど成績は良くなかったようです。

細谷・國分・今坂組による瀬々野浦の灯火の報告は前回しました。
伊藤君はこの日は手打でFITの設置をしてから、瀬々野浦で任意採集をしていたそうです。
有馬さんは、長浜港から少し上がった林道上で灯火採集をしていたとのこと。

○長浜 39種(甑島列島初記録1種) 7月22日から23日 有馬・伊藤























有馬さんはこの日の灯火採集で、ムナビロアトボシアオゴミムシ、ヒメカンショコガネ、オオコフキコガネ、サツマコフキコガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、スジコガネ、フタモンウバタマコメツキ、クシコメツキ、アカマダラケシキスイ、ヨツボシケシキスイ、ヒメカメノコテントウ、ノコギリカミキリ、ミヤマカミキリ、ゴマダラカミキリ、ミツギリゾウムシ、コフキゾウムシを採られていました。

有馬さんは22日に下甑島に到着し、この日は長浜の民宿に泊まられたそうです。
夜間、付近の街灯などの見回りで、ナガヒョウタンゴミムシ、ウスアカクロゴモクムシ、コクワガタ屋久島亜種、ヒメカンショコガネ、クロコガネ、ヨツボシテントウダマシ、ズグロカミキリモドキ、コスナゴミムシダマシ、ヒゲナガヒメカミキリ、サビアヤカミキリ、ビロウドカミキリなどを採られています。

また、翌朝(23日)、宿の近くに薪を積んだところがあったとかで、クズノチビタマムシ、ニジュウヤホシテントウ、コスナゴミムシダマシ、ナガニジゴミムシダマシ、オオツヤホソゴミムシダマシ、ハネナシセスジキマワリ、チャイロヒメカミキリ☆、ナガゴマフカミキリ、トガリシロオビサビカミキリ、ヤマイモハムシ、ヨツモンカメノコハムシ、コフキゾウムシ、オジロアシナガゾウムシを採られたそうです。

伊藤君もマイマイカブリを拾われていました。

24日は朝から、5名それぞれに、思い思いの場所に出かけましたが、國分・今坂は、瀬々野浦と尾岳でトラップを回収した後、青瀬の海岸に立ち寄りました。

○青瀬 7種(甑島列島初記録1種) 7月24日から25日 國分・今坂
























相変わらず風が強いため、なるべく風が当たらない場所にライトFITを2基設置しました。

(青瀬のライトFIT)
















國分さんは砂浜や岸辺を歩かれてましたが、集落の庭先でアカタテハを見られたそうです。

(青瀬の海岸)

















翌25日にライトFITの回収に行ったところ、1基は飛んでいて、残る1基にも、アオドウガネ、ヒメホソキコメツキ、オオハナコメツキ、ウエノマルヒメキノコムシ☆、クロヘリヒメテントウ、クロズハマベゴミムシダマシ、アオバネサルハムシが入っていたくらい、期待外れでした。

その後、ちょっと気になっている佐之浦の海岸を見に行きました。

○佐之浦 50種(甑島列島初記録3種) 7月24日から25日 有馬・細谷・國分・今坂























地図と航空写真で見ると、この浜には小さな川が流れ込んでおり、あるいは、砂浜があるかもしれないと思ったわけです。

道は少し荒れていて、倒木を避けながら、海岸を目指します。

國分さんはビーティングしながら進み、クズノチビタマムシ、クチブトコメツキ、ヨツボシテントウダマシ、アミダテントウ、コクロヒメテントウ、ベダリアテントウ*、ニジュウヤホシテントウ、ウスグロチビカミナリハムシ、クロケシツブチョッキリ、サカグチクチブトゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、タバゲササラゾウムシなどを採られていました。

また、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、クロコノマチョウを目撃し、クロセセリと、迷チョウのリュウキュウムラサキを採集されたそうです。

私は道を走るコハンミョウを見つけて採り、紫の花があったので掬うとコシキクチボソコメツキ、ハセガワヒメハナノミ☆、チャイロヒメハナノミ、リュウキュウヒメカミキリ、フタオビミドリトラカミキリなどがいました。

中甑島でもニッポンモモブトコバネカミキリを採った花ですが、この時期、甑島では、虫の集まる花が、他にまったくありません。それほど良いとは言えませんが、唯一、虫が集まっていたこの花の名前を、仕事仲間の小原さんに尋ねたところ、オオムラサキシキブだそうです。小原さんにお礼申し上げます。

(佐之浦のオオムラサキシキブ)

















他に、ビーティング等で、クロヘリアトキリゴミムシ、ハマベオオヒメサビキコリ、ケオビアリモドキ、ホソクビアリモドキトカラ亜種、ハネナシセスジキマワリ、ニセビロウドカミキリ、サメハダツブノミハムシ、ヨツモンカメノコハムシ、ヒサゴクチカクシゾウムシ、ツヅミキクイムシが得られました。

下甑島では、やはり、採れるホソクビアリモドキはトカラ亜種で、全体に黒っぽいです。

海岸まで出てみましたが、期待に反して礫海岸で、砂浜ではありませんでした。

(佐之浦の海岸)

















私たちとは別に、この日、有馬・細谷組も、この佐之浦から少し上がった林道で灯火採集をやられています。

有馬さんはコハンミョウ、コクワガタ屋久島亜種、ノコギリクワガタ、ヒメカンショコガネ、オオカンショコガネ、クロコガネ、アオドウガネ、セマダラコガネ、サビキコリ、クシコメツキ、ミヤマカミキリ、クロオビトゲムネカミキリを、

細谷さんは、他にオオヤマトオカツヤガムシ☆、アカケシガムシ、オオドウガネコガシラハネカクシ、フタモンウバタマコメツキ、ルリツヤヒメキマワリモドキ☆、リュウキュウヒメカミキリ、ニッポンモモブトコバネカミキリ、フタオビミドリトラカミキリ、キボシツツハムシ、キイロクワハムシなどを採られています。

ライトの前でしょうが、細谷さんはカラカネナカボソタマムシ☆をとられていて、この種は甑島初記録になります。

(カラカネナカボソタマムシ)
















本種は本州以南に分布し、屋久島・種子島、奄美大島、沖縄本島産がそれぞれ別の亜種とされますが、下甑島産は九州本土と同じ原亜種のようです。
スダジイなどの葉を後食することが知られています。

また、有馬さんは25日にも、ここで採集をされたようで、コイチャコガネ、コヒゲナガハナノミ、アミダテントウ、ニッポンモモブトコバネカミキリ、フタオビミドリトラカミキリ、ヨツスジトラカミキリ、クロケシツブチョッキリを採られていました。

24日はそれほど天気が良いとも言えず、前日の瀬々野浦のナイターも芳しくなかったので、今坂・國分組は、甑に来て初めて、夜は宿で休憩し、採集品の整理を行うことにしました。

私は今回、可能な限り各地にかけるために、畑山氏からも借用して、ライトFITを21セットを持参しました。
良さそうな場所があれば、1ヶ所に2-3基、特に良さそうなところでは5-6基と、連日、20基近くを稼働させていました。

回収は、コップの内容物を茶こしに受けて水を切り、それを小タッパーに移し、再度、オスバン液+水のFIT液を少々注いで封入し、車の中のクーラーに保管しました。

(ライトFIT回収グッズ、左から、茶こし、小タッパー、ジプロック大、データ用貼るシール、オスバン液、クーラーボックス)



















これを宿で、大きなゴミ、大型のガ類、大型のクワガタ・コガネ・カミキリを引き上げた残りを、ジプロックのチャック付きビニール袋に移し、再度、オスバン液を少し濃い目にしたFIT液を入れ、データを貼って、冷蔵庫に保管しました。そして、最終日に保冷剤入りのクーラーボックスに移して持ち帰りました。

宿で少しでも時間があれば、このソーティングの作業を続けていたのですが、毎夜、灯火採集に出かけ、早くとも午後10時過ぎに帰ってくる毎日では、未処理のタッパーがどんどん増えていきます。

と言うことで、24日はそれを処理すべく、灯火採集はやめたのでした。それでも、結構時間がかかってソーティングをしているのを見かねたのか、伊藤君を始めとして、みんなが手伝って下さいました。

そんなわけで、最終的にジプロックの袋は100近くにはなったと思います。予想通り、この方法は良かったようで、夏の暑さで腐ることなく、1-2mmの甲虫まで、同定できる形で持ち帰ることができました。

処理がほぼ終わりかけた頃、伊藤君が何やら小さくて跳ねる物を見つけ、机の下の畳の表面から、次々発見しては捕まえ始めました。

顕微鏡も持参していたので、捕まえた虫を覗いてみるとネコノミで、慌てて、メンバー総がかりで捕まえました。

(ネコノミ)
















結局若くて目の良い伊藤君が大部分捕まえたのですが、数えると22匹いました。これに気がつかずに眠ったら、皆さん、すごいことになっていたと思われます。
おかげで誰も翌朝まで咬まれることもなく、安楽に眠れたので、伊藤君に感謝感謝です。

宿の周りはノラネコ風のも含めて、多数のネコがたむろしてましたからね。

翌25日には、有馬さんが一足先に帰られると言うことで、例によって記念撮影をしました。

(記念撮影、左から、有馬、細谷、今坂、伊藤、國分)

















25日は、瀬々野浦と佐之浦を覗いて帰るという有馬さんを見送ってから、残り4名で、伊藤君が良い林があったという牧場手前へ案内してもらいました。

手打の宿から、水田の中を抜け、小中学校の脇を抜けて山へ入ります。

○手打弓折牧場 206種(甑島列島初記録28種) 7月25日から26日 伊藤・細谷・國分・今坂
























15分くらい走ると、結構大木が目立つ林に入り、そこから3-400m先が弓折牧場だそうです。

(牧場手前の林)
















なかなか良い感じなので、ここにライトFITとベイトトラップをかけることにします。

(道沿いにベイトトラップ)
















國分さんは道沿いを歩きながら、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ、ヤマトシジミ、クロセセリを見かけ、ヒラタチビタマムシ、カワムラヒメテントウ、アトモンチビカミキリ、ウスグロチビカミナリハムシ、キイロタマノミハムシ、タバゲササラゾウムシを採られていました。

細谷さんはクズノチビタマムシ、コクロヒメテントウ、フタモンクロテントウ、チャイロヒメハナノミ、アカガネサルハムシ、クロウリハムシ、サメハダツブノミハムシを採られていました。

伊藤君はさすがに、林の奥に潜り込んで見えなくなりましたが、後で標本を見せていただくと、瀬々野浦より多い76種も採集していました。素晴らしい。

エグリゴミムシ、キガシラアオアトキリゴミムシ、ハギキノコゴミムシ、コアカツブエンマムシ、フジチビヒラタエンマムシ、ヤマトホソスジハネカクシ、クロバネアリガタハネカクシ、アカセマルマルクビハネカクシ☆、イトヒゲニセマキムシ、センチコガネ*、コブマルエンマコガネ、コウゾチビタマムシ、ベニモンチビカツオブシムシ☆、マルキマダラケシキスイ*、ホホビロホソヒラタムシ、カタモンムクゲキスイ、セスジムクゲキスイ、ケナガマルキスイ、ムネビロカクホソカタムシ☆、アナムネカクホソカタムシ☆、

(アカセマルマルクビハネカクシ)
















(イトヒゲニセマキムシ)
















本種は既に、今坂ほか(2020)で瀬々野浦から記録していますが、少ない種です。

(センチコガネ)















本種は上甑島から記録があっただけで、下甑島では初めてで、あまり多くないと思われます。

新鮮な個体は若干紫を帯びた深い紺色で、センチコガネとしてはかなり綺麗な色彩をしていました。

林内にあった牛糞から得られたそうで、牧場から柵を超えて、放浪する牛もいるようです。センチコガネは草地などのオープンランドは余り好きでないので、この場所には多いのかも・・・。

後日、和田さんから見せていただいた五島福江島産も、同じく綺麗な紺色で、何か関連があるのかもしれません。

(ベニモンチビカツオブシムシ)
















(ムネビロカクホソカタムシ)
















(アナムネカクホソカタムシ)
















本種の前胸側縁に4個ある透けた窓(緑矢印)には、どんな意味があるのでしょうね。個体ごとに窓の形は少し違うようですが・・・。

キイロアシボソテントウダマシ、コマルガタテントウダマシ☆、コゲチャミジンムシダマシ、ミナミミスジホソカタムシ、ウスモンヒメコキノコムシ、チュウジョウエグリツツキノコムシ☆、オオシマフタツノツツキノコムシ☆、ハセガワヒメハナノミ☆、アマミヒメハナノミ、モリモトチビキカワムシ、ムネアカチビキカワムシ☆、

ゴモクムシダマシ、コブスジツノゴミムシダマシ、クビカクシゴミムシダマシ、クロテントウゴミムシダマシ、ヒメアヤモンチビカミキリ☆、サムライマメゾウムシ☆、ヨモギトビハムシ、ツマキタマノミハムシ、ノミヒゲナガゾウムシの一種*、ツツノミゾウムシ*、マダラカレキゾウムシ☆、クスアナアキゾウムシなどです。

(オオシマフタツノツツキノコムシ)
















四国・九州から琉球に分布する種です。

(ムネアカチビキカワムシ)
















(サムライマメゾウムシ)















(マダラカレキゾウムシ)
















また、落ち葉のリフティングでもアリヅカムシ(全て未同定)を沢山と、コウセンマルケシガムシ、オチバヒメタマキノコムシ、ルイスセスジハネカクシ、ツノフトツツハネカクシ、イコマケシツチゾウムシ☆も採集されています。

この日、細谷さんは牧場の牛が見える場所で灯火採集をすると言うことでした。

(弓折牧場の看板)

















(牧場の牛)



















國分・今坂・伊藤は、少し手前の樹林を見渡せる場所に白幕を張ることにしました。

(暗くなるのを待つ伊藤君)
















日が暮れてもなかなか虫が来ません。少ししてやっとコガネ類が来ましたが、風も無く蒸し暑くて湿気も多く、絶好のナイター日よりというのに、パッとしません。

しばらく粘ってみましたが、クロモリヒラタゴミムシ、トビイロマルハナノミ、フチケマグソコガネ、ヤエヤマニセツツマグソコガネ、セスジカクマグソコガネ、オオカンショコガネ、ヒメサクラコガネ、ヒメコガネ、セマダラコガネ、ホソサビキコリ、モンキゴミムシダマシだけで、めぼしいものが何も来ません。
ヤマクダマキモドキ☆が来たのが一番ましかもしれません。

いい加減嫌気がさしたので、早くも片付け、細谷さんの灯火を見に行きます。

こちらは、牧場の目前ということもあり、糞虫を始めとして、白幕が真っ黒になる程、虫が集まっています。場所もそうですが、大きなサーチライトとブラックライトというコンビネーションの威力は、やはりかなり強力なようです。

感心しながら、白幕を眺めていたら、突然にバケツをひっくり返したような土砂降りです。
4人で慌てて、必死の思いで灯火セットを片付けて細谷さんの車に投げ込みましたが、みんな、ビッショリ濡れてしまいました。

私の方は早めにナイターを止めていて正解でした。

甑島最終夜でしたので、細谷さんはこの濡れ濡れの灯火セットをこのまま持ち帰り、乾かすのに苦労されたのではないかと思います。

細谷さんは当然、糞虫を始めとしたコガネ類はかなり多く採集されていましたが、その他の追加種としては、オオアオモリヒラタゴミムシ、ヒメゲンゴロウ、アカケシガムシ、キバネケシガムシ、セマルケシガムシ、クビボソハネカクシ、キアシチビコガシラハネカクシ、フタモンウバタマコメツキ、オオナガコメツキ、ズグロカミキリモドキ、キバネカミキリモドキくらいで、結局この日のナイターは濡れただけというような結果に終わりました。

翌26日回収したベイトトラップには、1個体ですが伊藤君のと同じブルーのセンチコガネが入っていて、思いがけず嬉しかったです。
センチコガネが採れて嬉しいと思ったのは初めてです。

他にはオオホソクビゴミムシとハマベオオヒメサビキコリ、キマダラウマ☆が入っていただけでした。

(牧場手前の林のライトFIT)

















前日の土砂降りで多分駄目だろうと思っていたライトFITでしたが、案に相違して大猟で、1夜5基で92種もの甲虫が入っていました。私の経験では、1ヶ所1夜の採集種数としては、ほぼ最高かもしれません。

あの雨の後、夜半から朝までに飛来したのでしょうか? まったく解らないものです。

甑島初記録種だけでも15種に上ります。このうち、紹介していないものとして、アトモンコミズギワゴミムシ☆、ホソツヤナガゴミムシ☆、ウスチャデオキスイ☆、ホソニセクビボソムシ☆、タイワンオビハナノミの近似種☆、アトキリゴミムシの一種☆が入っていました。

(アトモンコミズギワゴミムシ)
















(ホソツヤナガゴミムシ)















(ウスチャデオキスイ)















(ホソニセクビボソムシ)
















(左から、タイワンオビハナノミの近似種♀尾節板、背面、沖縄本島産タイワンオビハナノミ♀尾節板、背面)













本種は畑山さんのご教示によると、タイワンオビハナノミ Glipa formosana Pic(奄美・沖縄・台湾)の近似種か、あるいは亜種であろうと思われるとのことです。本種♀の尾節板は沖縄産よりかなり太短く、背面の斑紋や色彩も若干異なっています。

佐多岬からも学名未決定の近似種?(仮称)オオスミオビハナノミが見つかっていて、この種と同じ可能性もありますが、♀のため確定できていないそうです。いつもながらですが、ご教示いただいた畑山さんに感謝です。

(アトキリゴミムシの一種)
















本種は、一見、コヨツボシアトキリゴミムシの斑紋を無くして、前胸背をやや幅広にした感じの種です。体長は3mmくらいで一回り小さいです。

図鑑類に見当たらなかったため、故・平野さんが主催されていたインターネット(フェイスブック)の微小甲虫の同好クラブ(2mmクラブ)にアップしたところ、中村さんから、「深町(1975)に出てくる沖縄本島産 Dolichoctis sp.に似ている」とのご教示がありました。中村さんに深謝します。

確認したところ、確かにその種のようだと思いました。
しかし、その後46年になりますが、本種に関して言及したものは無いようです。

森田さんに写真を送って尋ねてみたところ、さすがにご存じで、「近々、学名決定されるだろう」とのお話でした。

深町宗通, 1975. 南西諸島におけるアトキリゴミムシ類の知見. Elytra, Tokyo, 2(2): 23-24.

他にめぼしいものとしては、コハンミョウ、アトオビコミズギワゴミムシ☆、ムツモンコミズギワゴミムシ☆、クロオビコミズギワゴミムシ、タナカツヤハネゴミムシ、キボシマメゴモクムシ、ホソチビゴモクムシの近似種☆、クビナガゴミムシ☆、ブロンズクビナガゴミムシ、マルケシゲンゴロウ*、チビヒラタガムシ、マメガムシ、スジマダラチビコメツキ、ホソシバンムシの一種*、オオホコリタケシバンムシ*、アメイロホソゴミムシダマシ、クロホシクチブトゾウムシなどが入っていました。

樹林のまっただ中に設置したのに、まるで、湿地の脇にでも掛けたかのような顔ぶれです。道沿いに溜め池も湿地も見ていないのですが・・・。

細谷さんのライトFITには、さらにイクビモリヒラタゴミムシとクロヒメヒラタホソカタムシ*の追加がありました。

(クロヒメヒラタホソカタムシ)
















結局、この牧場周辺で206種が見つかりました。これは、1地点の種数としては、瀬々野浦の199種を抜いて最多です。

つづく