今坂正一とE-アシスト - 夏の甑島はライト三昧 3
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昆虫掲示板 : 夏の甑島はライト三昧 3

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imasaka
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  • 登録日: 2018-1-27
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夏の甑島はライト三昧 3
夏の甑島はライト三昧の3回目です。

2020年7月20-26日に出かけた久留米昆蟲研究會甑島調査の報告です。2では、中甑のヤナギ林と横の川に掛けたライトFITのところまで紹介しました。なお、種名の後ろの☆は甑島列島初記録、*は上甑島初記録であることを示しています。

[上甑島 2020年7月20日から23日 細谷・國分・今坂]

<7月20日>初日

○中甑 73種(甑島列島初記録18種) 7月20日から22日

中甑の私と國分さんの採集分をお知らせしましたが、細谷さんも一緒にライトFITなどを設置したはずでした。

しかし、細谷さんの採集品に中甑産が見当たりません。

これはどうしたことかと、地図も含めて再検討したところ、このライトFITの設置地点は、正確にはとなりの集落、中野の範囲でした。細谷さんは正しく、中野と表示されていたわけです。

ただ、ヤナギ林の多くは中甑に含まれますし、今まで2回の調査結果でも中甑と表示していますので、この細谷さんの結果も中甑に含めておきます。

細谷さんのライトFITには、今坂採集分以外に、ウスオビコミズギワゴミムシ☆、タナカツヤハネゴミムシ*、ミドリマメゴモクムシ*、ウスイロシマゲンゴロウ、ツマグロスジナガハネカクシ*、クロズトガリハネカクシ*、カワベナガエハネカクシ☆、オオドウガネコガシラハネカクシ*、クリイロアシブトコメツキ*、ヘリアカゴミムシダマシ*、ヒゲナガヒメカミキリ、キイロクワハムシ*等も含まれていました。

ここまで入れると、中甑で73種確認されたことになります。

中甑のライトFITを設置後、いつものように、中甑の民宿みかくさんへ泊まるべく、車を着けました。

(民宿みかく)
















今回も20、21、22日と、3日間ここにお世話になることになっています。

ほぼ毎日、夜間採集を予定しているので、帰りが早くても午後10時半過ぎになること、お風呂にはそれから入りたいことを、お女将さんに伝えると、前に泊まった別館ではなく、本館の2階に、3人それぞれに部屋を取ってくださいました。

例によって大荷物をフウフウ言って2階に運び込んで、階段の近くから私、國分さん、細谷さんの順で部屋に入ります。トイレと洗面は廊下の先で共同ながら、和室で部屋は広く、冷房もよく効き、荷物を盛大に広げてしまう私には快適です。

急いで、食事を作って貰い、この後、遠目木山の夜間採集に出かけたのは、第一回で述べた通りです。

<7月21日>2日目

21日は朝食後、橋で陸続きの中甑島に細谷・國分・私の3名で出かけたのですが、中甑島の紹介は上甑島の採集地が全部済んでからにします。

中甑島で一通り採集した後、3人で昼食を済ませてから、上甑島と中甑島の地理も概略つかめたと判断して、細谷さんとは別行動をとることにしました。

○中甑港 34種(甑島列島初記録10種) 7月21日から23日

















私と國分さんは、中甑島からの戻りがけ、中甑港の手前に海水浴場を見つけ、ここは珍しく砂礫混じりの海岸で、岸辺にはやや草付きの場所もあり、なんとか、海岸物を稼いでおこうと、覗いてみようと思いました。

波打ち際のゴミや海藻をめくってみましたが、何もいません。
草付のスウィーピングも、バッタくらいで甲虫は入りません。

ふと、西側の端を見ると、珍しく、砂地の丘があり、それなりにイネ科の草が生えています。

(中甑港の砂の丘)
















ほんの20m×50mくらいの狭い砂の丘が道横にあります。これは到底自然に出来た物では無く、人為的に作った砂の丘だな、と思いながら、何かいないか探してみます。

(イネ科が生えてる砂地)























砂地を穿っていると、ホソアシイッカクが出てきました。エッ、エッ、何でこんな所にいるの???

(ホソアシイッカク)
















この種は普通、大河川の中・下流部か、あるいは河口などの木目の細かい砂地で見られ、そんな河川敷があるはずもない小島には、いるはずがない種なのです。

とは言え、実際いるので、何はともあれ、ベイトトラップと、強風対策ライトとして、イエローパン+ライトを設置します。

(イエローパン+ライト)
















23日まで放置して回収すると、イエローパン+ライトには、予想通り海浜性甲虫としては、ウミベトガリハネカクシ☆、ヒメサクラコガネ*、ヤマトアオドウガネ*、サンカクスジコガネ*、ズグロカミキリモドキ*、ハイイロカミキリモドキ*、ハラグロランプカミキリモドキ*、クロホソアリモドキ☆、チビイッカク*が入っていました。

(ウミベトガリハネカクシ)
















また、意外にも水辺の虫が多く、ウスオビコミズギワゴミムシ☆、クリイロコミズギワゴミムシ*、ヨツモンコミズギワゴミムシ*、キボシマメゴモクムシ*、イシガキカタキバゴミムシ☆、ダイミョウツブゴミムシ☆、キガシラアオアトキリゴミムシ、ヒメケシゲンゴロウ、チンメルマンセスジゲンゴロウ☆、セマルガムシ、キベリカワベハネカクシ*が入っていました。

後で解ったことですが、この浜の後方(北側)には道路を隔てて湿地(放棄水田)が広がっていて、水辺の虫が多いことに合点がいきました。

(キボシマメゴモクムシ)
















(訂正. 当初、本種をナガマメゴモクムシと表示していましたが、キボシマメゴモクムシのキボシ紋が消失した型と言うことが判明したので訂正します。キボシマメゴモクムシは九州では南部のみで見られる南方系の種ですが、甑島では各地で灯火に飛来し多いです。ナガマメゴモクムシは余り採集したことが無いと思ってましたら、山地性の種のようで、甑島に分布するのは難しそうです。)

(ヒメケシゲンゴロウ)
















比較的少ない種ですが、甑島では以前から記録されています。

(イシガキカタキバゴミムシ)
















本種は図鑑に載っていないので、当初は、アトキリゴミムシの見たことが無い変な奴、くらいに思っていました。森田さんに画像を見ていただいたところ、「カタキバゴミですね」との返事で、重ねて、「カタキバとアトキリの差は?」と尋ねたところ、「カタキバは上唇が2つに別れています」と言うことでした。

さっそく確認すると、確かにこのゴミムシの上唇は2つに別れていました。

(イシガキカタキバゴミムシの上唇、緑矢印)

















甲虫図鑑IIのカタキバゴミの項には、上翅に紋のあるヨツモンカタキバと紋の無い2種が載っていますが、全て前胸は黄褐色で、甑島産のような前胸も含めて全体黒褐色の種は載っていません。

それで、広島の大塚君に「全体黒褐色のカタキバを知りませんか?」と尋ねたところ、「イシガキカタキバがそうですよ」との返事で、写真も送っていただきました。さらに、「イシガキカタキバは長崎でも記録されていますよ。」とのご教示でした。

「では、それで決まりだろう」と思い、この記録は、深川君が野母崎の樺島から記録したものであることを思い出しました。大塚君の写真と深川君の報告の付図の写真を確かめると、正しくこの種でした。

深川元太郎(2014)イシガキカタキバゴミムシ長崎県の記録. さやばねニューシリーズ, (14): 50-51.

と言うことで、甑島産の正体が明らかになったわけです。ご教示いただいた森田、大塚の両氏に厚くお礼申し上げます。

本種は野母崎、甑島、トカラ宝島、石垣島、西表島から記録されることになり、典型的な九州西廻り分布種ということになります。ちなみに、後日、9月末には、上甑島と下甑島の各地の水辺近くで、灯火に飛来し、甑島では結構多産することが解りました。

ところで、カタキバゴミムシの和名の意味は? と調べてみましたが、図鑑やネットには答えはありませんでした。

中根(1985)の検索表を見ると、種によって、右大顎先端前の内側上縁に深い切れ込みがあるものや、逆に、左大顎にあるものなどがあり、いずれも、左右非対称の大顎を持つようです。あるいは、これが和名の元であろうかと想像しています。

イシガキカタキバでは左大顎の上縁、中程が大きく抉れ、その後ろの部分が歯状に上方に突出しています。何か、貝の殻のような硬いものを噛み砕くのに使うのではないかと想像しますが、国内でこの類の生態について言及された文献を見ていません。

中根猛彦, 1985. 新シリーズ 日本の甲虫 (70). 昆虫と自然, 20(11): 22-26.

(イシガキカタキバの左大顎上縁、側方から、緑矢印は歯状突起)

















さらに、マルガタビロウドコガネ、アオドウガネ、ドウガネブイブイ、ケモンセスジシバンムシ☆、ミヤマカミキリ、ハイイロトゲトゲゾウムシなどもはいっていましたが、海岸でも山地でも同様な種が入るのは島の特徴かもしれません。

ベイトトラップには、予想通り、ホソアシイッカク☆が沢山と、スナサビキコリ*、アカアシコハナコメツキ、マルチビゴミムシダマシ*、ハマヒョウタンゴミムシダマシ*が入りました。

アカアシコハナコメツキ以外は、全て、上甑島では初めての種で、その後も、採れるのはここだけ、と言うことを考えると、ここの砂は、上甑島以外の場所から持ち込まれた砂である疑いが出てきます。

その後、遠目木山と牧の辻段のライトFITを回収しました。遠目木山では、紹介し忘れていましたが、ライトFITのトラップ液に惹かれたのか、ルリタテハが吸汁していました。

(ライトFITから吸汁するルリタテハ)



















その後、多少は草地の虫も見てみたいと思い、里の町の南西側に広がる放棄耕作地の草地で、ビーティングをしてみました。

○里 21種(甑島列島初記録1種) 7月21日


















畑周りの草や雑木からは、コヨツボシアトキリゴミムシ、マメコガネ、コウゾチビタマムシ、ヨツボシテントウダマシ、セスジヒメテントウ*、カワムラヒメテントウ、コゲチャミジンムシダマシ、ウスチャケシマキムシ、ツヤケシヒメホソカタムシ、ヨツボシホソアリモドキ☆、アメイロホソゴミムシダマシ*、アオバネサルハムシ、モンキアシナガハムシ*、サメハダツブノミハムシ、イノコヅチカメノコハムシ、ヨツモンカメノコハムシ、サカグチクチブトゾウムシ、アルファルファタコゾウムシ*、ハスジカツオゾウムシ、ホウロクイチゴヒメゾウムシ*、ヒサゴクチカクシゾウムシが落ちてきました。いかにも農耕地周りの草地にいそうな種ばかりです。

(ヨツボシホソアリモドキ)
















調べてみて唖然としたのですが、本種はまだ採ってませんでした。やはり、草地の探索もかなり不十分の様です。

(ホウロクイチゴヒメゾウムシ)
















本種は上甑島では初でしたが、下甑島の記録が既にあります。私には初採集で嬉しかったです。

ここでは、マユタテアカネとアシジマカネタタキ、コバネイナゴも採集しています。後2種は甑島の記録は無さそうです。

國分さんはイシガケチョウとヤマトシジミを見られただけ、ツクツクボウシの声を聞かれたそうです。
午後の炎天下のビーティングは正に地獄で、30分ほどで音を上げてしまいました。

里港近く武家屋敷の辺りの店に駆け込んで、アイスを食べます。

(里の武家屋敷)
















このあたりの石垣は全て海岸に転がっている丸石でできており、ちょっと変わっています。

一休み後、夜間採集もあるので、宿に戻って出直すことにしました。

○ミッキー牧場 56種(甑島列島初記録11種) 7月21日から23日

















帰り道で、須口池を遠く見下ろす国道沿いに、ミッキー牧場を見つけました。車を道横に駐車して、柵まで近づくと数十メートル先に放牧された牛が見えます。

細谷さんの主目的の糞虫採りには、近づきやすいので、狙い目と思われます。
帰ってから彼に教えるとして、とりあえずライトFITを2基設置しておきます。

(ミッキー牧場のライトFIT)
















翌22日の回収で、狙っていた糞虫類としては、カドマルエンマコガネ*、フチケマグソコガネ*、エゾマグソコガネ*、ヤエヤマニセツツマグソコガネ*が採れていましたが、期待したほどではありません。ウスモンケシガムシ*とキバネケシガムシ*もここの堆肥由来でしょう。

思いがけず、水物が豊富で、ホソセスジゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウ、セマルガムシ、キイロヒラタガムシ、コモンシジミガムシ*、ヒメガムシ、マメガムシ、トゲバゴマフガムシ*などが入っています。

水辺から湿地の虫も、コヒメヒョウタンゴミムシ*、アカヒメヒョウタンゴミムシ☆、アトモンミズギワゴミムシ*、ウスオビコミズギワゴミムシ☆、クリイロコミズギワゴミムシ*、ヨツモンコミズギワゴミムシ*、チャイロコミズギワゴミムシ☆、タナカツヤハネゴミムシ*、キイロチビゴモクムシ、ミドリマメゴモクムシ*、イツホシマメゴモクムシ、ヒゲクロツブゴミムシ☆、ニセユミセミゾハネカクシ、ニセトガリハネカクシ、クロズトガリハネカクシ*、ツマアカカワベナガエハネカクシ☆、カワベナガエハネカクシ☆、アオバアリガタハネカクシ、チビマルヒゲナガハナノミ☆、リュウキュウダエンチビドロムシ*などが採れていました。

道路から見えていませんが、牧場内に湿地があったのでしょうか? それとも、下に見える須口池から飛んできたのか?

(ヒゲクロツブゴミムシ)
















22日の回収時、細谷さんにミッキー牧場の存在を教えたので、彼もライトFITを設置されました。

23日の回収では、私の採集品以外に、ヒメセボシヒラタゴミムシ☆、ゴミムシ☆、チビゲンゴロウ、マルケシゲンゴロウ、カンムリセスジゲンゴロウ☆、ツマグロナガハネカクシ、アカバクビブトハネカクシ☆、チビクビボソハネカクシ、オオドウガネコガシラハネカクシ、キアシチビコガシラハネカクシ、ツマアカマルハナノミダマシ、サカグチクチブトゾウムシなどを採集されています。

(ゴミムシ)

















(アカバクビブトハネカクシ)
















糞虫類の追加はなかったものの、設置が簡単な割に、成績が良かったです。

この日の夜間採集は須口池でした。

<7月22日>3日目

この日は國分さんと二人、朝から須口池、ミッキー牧場、遠目木山、牧の辻段のライトFITやベイトトラップを回収してから、中甑島に向かうことにしました。

その前に、橋の手前から右折し、中川原のキャンプ村へ。

○中川原 21種(甑島列島初記録1種) 7月22日から23日

















(中川原の湿地)

















築島さんがかつて水物を調査した際、比較的多くの水生甲虫が見られたということで、ここにもライトFITを設置することにしました。

(中川原のライトFIT)



















翌23日の回収では、2基設置した内、1基は吹き飛ばされて中身は無くなっており、もう1基もヨツモンコミズギワゴミムシ*、キイロチビゴモクムシ、ミドリマメゴモクムシ*、コウベツブゲンゴロウ、ホソセスジゲンゴロウ、ニセユミセミゾハネカクシ、ヒメセスジカクマグソコガネ*、マルガタビロウドコガネ*が入っていただけでした。

(コウベツブゲンゴロウ)

















本種は上・下甑島で既に記録されていますが、私はここで採集しただけで、他では見ていません。

その後、宿で夕食を食べてから、中甑島の灯火採集に出かけました。

一方、細谷さんはこの日、一日中、上甑島の各地を廻られていたようです。前日に、上甑島での他の採集ポイントについて聞かれたとき、何カ所か上げておきました。彼は何としてもコガネ・糞虫の記録を増やしたいと言うことで、上甑島で唯一知っていた北西端に位置する舟見山牧場を上げておきました。

ただ、どこもそうですが、口蹄疫など牛の伝染病がはやって以来、牧場の中には立ち入らせてもらえません。なので、その近くで灯火採集をするしか、糞虫を採集するスベが無いわけです。

細谷さんの採集品を見ると、22日は、中野、江石、須口池、遠目木山、牧の辻段、ミッキー牧場のトラップの回収と設置と、西崎で任意採集をし、さらに、舟見山牧場で任意採集と灯火採集をやられているようです。

○西崎 6種(甑島列島初記録なし) 7月22日

















タマムシ、コシキクチボソコメツキ、ムナグロナガカッコウムシ、ヨツスジトラカミキリ、キイロクワハムシ*、タイワンツブノミハムシが入っていました。

(タマムシ)
















タマムシは相変わらず綺麗です。細谷さんは次の舟見山牧場でも採られていますが、私は手元やトラップしか見ていないのか、めったに採れません。

○舟見山牧場 43種(甑島列島初記録7種) 7月22日

















任意採集では、チビクビボソハネカクシ*、タマムシ、クモガタナガタマムシ☆、クズノチビタマムシ、ムナグロナガカッコウムシ、ヤマトニセクビボソムシ*、モトヨツコブゴミムシダマシ*、キマワリ、キイロクワハムシ*、クビアカトビハムシを採られていました。

(クモガタナガタマムシ)

















本種は、本州、四国、九州、屋久島、トカラ中之島、奄美大島、徳之島に分布しますが、九州では余り多くないようで、福岡、佐賀、長崎の記録は見つけられませんでした。

スクリーンを張っての灯火採集では、コヒメヒョウタンゴミムシ*、タナカツヤハネゴミムシ*、ウスアカクロゴモクムシ*、ケゴモクムシ☆、リュウキュウセスジゲンゴロウ☆、カンムリセスジゲンゴロウ☆、ホソセスジゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウ、ヒメガムシ、オオクビブトハネカクシ☆、アカバクビブトハネカクシ☆、リュウキュウダエンチビドロムシ*、サビキコリ、フタモンウバタマコメツキ、チャイロコメツキ*、クチブトコメツキ、イガラシカッコウムシ、ヨツボシケシキスイ*、コスナゴミムシダマシ*、モンキゴミムシダマシ*、ツシマムナクボカミキリ*、アオバネサルハムシ、キノコヒゲナガゾウムシ☆などが採れていました。

(ケゴモクムシ)

















(オオクビブトハネカクシ)

















このうち、リュウキュウセスジゲンゴロウは、当初、上翅基部の黄褐色紋がほとんど見えない個体と、ハッキリ拡大する個体があり、2種混じっているのかどうかを疑っていました。 

(リュウキュウセスジゲンゴロウ、左:普通型、右:紋縮小型)
















しかし、♂交尾器を確認してみると、どちらも同じく、基部1/3付近の湾曲部外側に歯状突起があり、思いがけず、全てリュウキュウセスジゲンゴロウの色彩変異であることが解りました。

(リュウキュウセスジゲンゴロウ♂交尾器、緑矢印が特徴的な歯状突起)
















本種は屋久島以南の琉球からアンダマン諸島に至る南アジア・太平洋地域に広く分布していることが知られているので、上甑島は北限記録になります。

上甑島での採集はこれで全部で、次回は、中甑島での様子を紹介します。

つづく