今坂正一の世界
九州の昆虫
自然環境アセスメント
おたより・ログイン

熊本県のジョウカイボン科

今坂正一・大塚 勲

The Family of Cantharidae (Coleoptera) from
Kumamoto Prefecture ,Kyushu ,Japan.

Shoichi IMASAKA and Isao OHTSUKA

Abstruct:48 species of Cantharidae (Coleoptera) from Kumamoto
Prefecture are listed, with taxonomical aments.

はじめに
日本産ジョウカイボン科の分類学的研究は、日本産甲虫の中においても著しく遅れており、筆者の1人、今坂が1989年に日本甲虫学会で講演したおりの集計では、日本産112 種 11 亜種であった。その後、Nakane ・Makino(1989) 、Nakane ・Makino(1990) 、高橋(1992) などによりかなり研究が進展し、1995年末の集計では177 種16亜種に増加していた。この間、6 年で 5割の増加である。科内、ほとんどの種について地域変異が著しく、未記載種もかなり多数が見付かっているので、将来的には、なお、5割以上の種の増加が見込まれる。熊本県のジョウカイボン科甲虫については、森本ほか(1977)、大塚(1982a) 、大塚(1982b) 、今坂(1982)、今坂ほか(1984)、今坂ほか(1985)、大塚・吉崎(1987)、大塚(1988)、今坂・阿比留(1989)、大塚(1992)、大塚(1993)、今坂(1993)、大塚(1995)などにより、断片的に報告されており、今坂ほか(1990)では、岡山県産との比較において、熊本県に40種産することを述べた。以上のような状況の中、熊本県産のファウナの全容の解明にはまだまだ不十分ではあるが、とりあえず筆者らの採集した標本のデ−タをとりまとめておきたい。常日頃、研究をご指導いただいている九州大学農学部昆虫学教室の森本桂教授には心より厚くお礼申し上げる。また、種々の指摘と助言をいただいてる神奈川県の高橋和弘氏、文献や標本等でお世話になっている同じ九州大学農学部昆虫学教室の上野輝久、高橋直樹両氏、貴重な標本を恵与、あるいは検討させていただいた採集者の方々に深く感謝したい。


熊本県産ジョウカイボン科目録

A list of Cantharidae from Kumamoto Prefecture.

凡例
1.日本産ジョウカイボン科の分類学的研究は著しく遅れており、Podabrus 属、Athemus属、Malthodes属などについては、未記載種が多数存在する。手元の未記載種には仮に種ナンバ−  と和名を付して記録しておきたい。
2.採集地:県内のなるべく北から南の順に配列した(略)。

3.採集者は以下のように略記した。
今坂正一:今坂   大塚勲:大塚    荒牧英統:荒牧   松浪秀太郎:松浪
青木良夫:青木   荒巻健二:荒巻   廣川典範:廣川   本田清孝:本田
S.Honda:     日下部良康:日下部 西田光康:西田   野田亮:野田
緒方靖哉:緒方   太田泰司:太田

Cantharidae ジョウカイボン科

熊本県産ジョウカイボン科の亜科の検索表
1(2)雄の腹節末端と交尾器は左右不対象。上翅は腹節の半分以下……コバネジョウカイ亜科
2(1)雄の腹節末端と交尾器は左右対象。上翅は腹節とほぼ同じ長さ。
3(4)上唇がある、雄の触角は櫛状……クシヒゲジョウカイ亜科
4(3)上唇はない、雄の触角は糸状。
5(6)上翅は短くて幾分か腹節を露出する……チビジョウカイ亜科
6(5)上翅は長くて腹節を隠す……ジョウカイボン亜科

Cantharinae ジョウカイボン亜科

熊本県産ジョウカイボン亜科の族の検索表
1(2)頭部は細長く、頚部で急激に細まる……クビボソジョウカイ族
2(1)頭部は太く短く、頚部で細まらない……ジョウカイボン族


Podabrini クビボソジョウカイ族
Podabrus クビボソジョウカイ属のみを含む。

熊本県産クビボソジョウカイ属の種の検索表
1(2)触角第2節は第3節より短い、より大型8.7-14.0mm(クビボソジョウカイ群)…………クビボソジョウカイ
2(1)触角第2節は第3節より長い、より小型4.3-9.5mm 。
3(6)雄交尾器には、小さいながらメディアン・フックを持つ。生時はほぼ全体乳白色(ヒメシ ロニンフジョウカイ群)
4(5)前胸は縦長の長方形で、ほぼ両側平行……ヒメシロニンフジョウカイ
5(4)前胸はより縦長で、中央より前方に強く狭まる……ホソシロニンフジョウカイ
6(3)雄交尾器にはメディアン・フックを持たない。
7(8)雄の前肢の爪は、二裂状、中・後肢の爪は基部に三角形の歯状突起を持つ。前頭、前胸の 側縁、上翅の会わせ目と外縁は淡色、それ以外は黒〜黒褐色。体長7.3-8.7mm 。(リョウ コジョウカイ群)……リョウコジョウカイ東九州亜種
8(7)雄は前・中肢の爪が二裂状。上翅は黒褐色か淡色で色彩変異が多いが、上記の組み合わせ にはならない(ニンフジョウカイ群)
9(22)♂交尾器のベントラル・プロセスは腹面から見て細長い棒状。
10(17)♂交尾器のラテラル・プロセスはほとんど発達せず、ベントラル・プロセスとの間に深い 溝(vl-gap)はない。
11(16)上翅は雌雄ともに黒ずむ。体長4.3-7.1mm 。
12(13)雄の後肢の爪は内側の爪のみが2裂状で、外側の爪は基部に三角の歯状突起を持つ。上
翅は褐色で、前胸の中室は盛り上がり、()形の盛り上がった褐色紋となる…………ミツメニンフジョウカイ
13(12)雄の後肢の爪は内側、外側の爪とも基部に三角の歯状突起を持つ。
14(15)上翅は黒褐色。前胸の黒褐色部は広く六角形、丸く盛り上がる。♂交尾器のド−サル・プ ロセスはV字状に先端が広がる……クロニンフジョウカイ九州亜種
15(14)上翅は褐色、肩部と側縁は狭く淡色。前胸の中室は台形に角張って盛り上がる。♂交尾
器のド−サル・プロセスはU字状で両側平行……ウスグロニンフジョウカイ
16(11)生時は橙黄色、死後は黄色。頭頂と前胸の中室はやや褐色。♂交尾器のド−サル・プロ
セスはU字状でやや内湾する……キイロニンフジョウカイ
17(10)♂交尾器のラテラル・プロセスは発達して突出し、ベントラル・プロセスとの間に深い溝 (vl-gap)を持つ。
18(19)頭頂の黒褐色紋は中央で二分される。前胸の中室の黒褐色紋は太い()型、前胸は横長。 より大型(7.5-9.2mm) ……ササキニンフジョウカイ
19(18)頭頂の黒褐色紋は左右が連続する。前胸の中室の黒褐色紋は()型〜六角型。
20(21)最も小型(4.3-5.5mm) 、頭頂と前胸の中室には大点刻を密に備える…………チビニンフジョウカイ
21(20)より大型(7.7-9.5mm) 、頭頂と前胸の中室にはほとんど点刻を持たない…………オオニンフジョウカイ
22(9)♂交尾器のベントラルメプロセスは腹面から見て幅広い板状。
23(26)生時は乳白色。雌は頭頂と前胸の中室に褐色紋。
24(25)より小型(5.0-6.8mm) 、前胸は長さと幅がほぼ同じで、ほぼ両側平行…………シロニンフジョウカイ
25(24)より大型(7.6-9.2mm) 、前胸は縦長、中央より前方に強く狭まる。背面にはほとんど点刻 はなく、光沢が強い。頭頂には一対の菱形の褐色紋……ツヤシロニンフジョウカイ
26(23)生時は黄白色。頭頂と前胸の中室に黒色〜褐色紋。
27(28)前胸の中室は台形に盛り上がり、中室の褐色紋は縦長の樽形、ほとんど点刻を含まない・ ……ヒゴニンフジョウカイ
28(27)前胸の中室の黒褐色紋は六角型、または()型、点刻を含む。
29(32)♂交尾器のド−サル・プロセスはV字状より太い、基部の間隔は狭く、先端へ広がる。
30(31)♂交尾器のベントラル・プロセスは背面から見て、先端側方が抉れる…………ウエダニンフジョウカイ
31(30)♂交尾器のベントラル・プロセスは背面から見て、先端は両方から狭まって尖り、特に側 方だけ抉れるということはない……ナガサキニンフジョウカイ
32(29)♂交尾器のド−サル・プロセスはU字状で細い、基部の間隔はより広い。
33(34)前胸は縦長、♂交尾器のド−サル・プロセスでは基部において左右の間隔はより広い。ラ テラル・プロセスの発達は悪く、vl-gapは浅い……ホソニンフジョウカイ
34(33)前胸は横長、♂交尾器のド−サル・プロセスでは基部において左右の間隔はより狭い。ラ テラル・プロセスは良く発達し、vl-gapは深い……マエダニンフジョウカイ

クビボソジョウカイ群
1.Podabrus heydeni KIESENWETTER  クビボソジョウカイ(図2−1)
Kiesenwetter 1879, Deutsche. ent. Zeit.,23:306-307, (Japonia).
文献記録:立田山 4月 (森本ほか1977) ,葉木 5月(今坂1982b),菊池水源 5月 (大塚勲1982) ,五木村日当 5月 (大塚・吉崎1987) ,阿蘇山 4月(今坂1988),椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,葉木(大塚1993),白石、鏡山、長崎鼻、今滝下、花上、山造、埋立、高森峠、長谷峠 5.6月 (大塚1995) ,
実検新記録:黒川 1♀.23.V.1981.大塚採集,瀬ノ本高原 3♀.6. VI.1990.今坂採集,仙酔峡 1♀.17.VI.1987.荒巻採集,深葉 2♂.8. V.1990.今坂採集,往生山 1♀.17.V.1970.荒牧採集,長陽村 2♂ 3♀.16.V.1986.日下部採集,久木野村 1♀.12.VI.1961.本田採集,久石 1♀.18.VI.  1961. 大塚採集,菊池渓谷 1♂.30.IV.1979.荒牧採集,菊池水源 1♂ 1♀.7. V.1978.大塚採集,矢護山 1♀.3. V.1964.荒牧採集,立田山 2♀.12.V.1963.荒牧採集,熊本市 1♀.23.IV.1957.大塚採集,シラカワ谷 1♀.11.V.1982.大塚採集,白鳥山 1♀.14.VII.1974.大塚採集, 1♀.8. VII. 1978. 大塚採集, 1♀.6. VI.1990.西田採集,久連子 2♂ 1♀.2. V.1972.大塚採集,裾川 1♂. 14. V.1983.大塚採集,4-7 月、県内各地の低地からブナ帯まで、花上、葉上に普通に見られる。 分布:本州(関東以西),四国,九州。

ヒメシロニンフジョウカイ群
2.Podabrus sp. 58  ヒメシロニンフジョウカイ(未記載種)(図2−2,図5−2)
Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,Sa- ga & Nagasaki Pref.), (on Japanese).
実検新記録:瀬ノ本高原 5♂ 6♀.6. VI.1990.今坂採集,椎矢峠 1♀.8. VII.1992.今坂採集, 1♀.6. VI.1995.今坂採集,白髪岳 3♂ 3♀.31.V.1994.今坂採集,5-7 月、ブナ帯の林縁で、葉上に見られる。
小型で、生時は頭部、胸部、上翅ともに乳白色、時に頭頂と前胸中央はやや褐色、前胸は縦長の長方形、♂交尾器には小さいながらメディアン・フックが発達する。瀬ノ本高原産は、長崎・佐賀両県のものとほとんど差がないが、白髪岳産は♂交尾器が多少異なる。九州の特産種。

3.Podabrus sp. 108 ホソシロニンフジョウカイ(未記載種)(図2−3,図5−3)
Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto  Konchu  Doko  Kaiho,35(1):11. (Shiiya Pass,Kumamoto Pref.), (on Japanese).
文献記録:椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:椎矢峠 1♂.8. VII.1992.今坂採集,13♂ 5♀.21.VI.1994.今坂採集, 1♂ 1♀.29.VI.1995.今坂採集,6-7 月、ブナ帯の林縁で、葉上、葉裏に見られる。今のところ、椎矢峠の特産種。
本種は全体乳白色、前種よりやや大きく、細長い。前種によく似た♂交尾器をもつが、前胸前半は著しく細長く、区別される。

リョウコジョウカイ群
4.Podabrus sp.8 ssp. リョウコジョウカイ東九州亜種(未記載種)(図2−4,図5−4)  Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,  Saga  & Nagasaki Pref.), (on Japanese).
文献記録:葉木、せんだん轟、椎矢峠 4.6月(今坂・阿比留1989) ,白髪岳 4.5月 (大塚1988) 実検新記録:深葉 2♂.29.IV.1979.大塚採集,菊池水源 2♂.29.IV.1979.大塚採集,白髪岳 1♀.31.V.1994.今坂採集,4-6 月、クリ帯からブナ帯まで、自然林に近い森林中の、直接日光が当たらないカエデなどの花上、枝先、葉上などに見られ、アブラムシ、キジラミ類などを捕食する。
ニンフジョウカイ類よりやや大型で、雄は前肢のみ二裂状、中・後肢の基部に三角の歯状突起を持つ。前胸の外周、上翅の外周を除いて黒色。英彦山から白髪岳までの九州山地の特産亜種で、脊振山系以西の佐賀・長崎県産は別亜種程度の差がある。

ニンフジョウカイ群
5.Podabrus nakaoi NAKANE ミツメニンフジョウカイ(図2−5,図5−5)
Nakane & Makino 1990,Fragm. Coleopt.,(45/48):183-184,fig.A.1, (Mt.Kurodake, Ohita Pref.).
文献記録:葉木、内大臣峡、椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,蘇陽町長谷峠 6月 (大塚1995), 実検新記録:深葉 1♂.6. V.1979.大塚採集,立田山 1♀.12.V.1963.荒牧採集,国見岳 2♂ 2♀.18.VI.1991.今坂採集,シラカワ谷 1♂.14.VII.1979.荒牧採集,仁田尾 1♀.16.VII.1983.大塚採集,中道 2♀.11.VI.1983.大塚採集,白髪岳 1♂ 1♀.31.V.1994.今坂採集,5-7 月、低地からブナ帯まで、林縁などの花上、葉上などに見られる。
本属中、唯一、雄の後肢の爪は内側の爪のみが2裂状で、外側の爪は基部に三角の歯状突起を持つ。黒っぽいが、次種よりやや淡色で、やや大きい。前胸背の()形の黒紋はやや太く、はっきりして盛り上がる。分布:本州(和歌山),九州,屋久島。

6.Podabrus malthinoides hayato NAKANE  クロニンフジョウカイ九州亜種(図2−6, 図5−6)
Nakane  &  Makino 1989, Rev. Miyazaki Sangyo-keiei Univ.,1(2):4,fig.10,  (Shiroyama, Kagoshima-shi).
文献記録:立田山 4月 (森本ほか1977:クロヒメクビボソジョウカイ Podabrus malthinoid-es KIESENWETTER として) ,不知火町古屋敷 4月 (大塚1982a :クロヒメクビボソジョウカイ Podabrus malthinoides KIESENWETTER として),菊池水源、深葉 4.5月 (大塚勲1982b :クロヒメクビボソジョウカイ Podabrus malphinoides KIESENWETTER として) ,泉村葉木、矢部町内大臣峡 6月(今坂ほか1985:クロヒメクビボソジョウカイ Podabrus malthinoides   KIESENWETTER として) ,椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989),玉名市小岱山 5月 (大塚勲1992:クロヒメクビボソジョウカイ Podabrus malthinoides KIESENWETTER として) ,中央町岩下緑川河原 4月(今坂1993) ,葉木(大塚1993) ,蘇陽町鏡山、長崎鼻、今滝下、上差尾、埋立、高森峠、長谷峠 5.6月 (大塚1995) ,
実検新記録:瀬ノ本高原 1♀.6. VI.1990.今坂採集,長陽村 1♂.23-24. IV.1986.日下部採集,湯之谷温泉 1♀.19.V.1970.荒牧採集,久木野村 1♀.17.IV.1966.大塚採集,護王峠 1♀.29.IV.1974.大塚採集,菊池渓谷 1♂.29.IV.1978.荒牧採集,菊池水源 1♀.7. V.1978.大塚採集,矢護川 1♂ 1♀.16.IV.1978.松浪採集,矢護山 1♀.3. V.1964.荒牧採集,立田山 3♀.17.V.1962.荒牧採集, 1♀.20.V.1962.荒牧採集,川床 2♀.16.IV.1994.今坂採集,仁田尾 1♀.10.VI.1973.大塚採集,村山 2♂.13.IV.1959.松浪採集, 2♀.18.IV.1960.松浪採集,永国寺 1♂.1. V.1959.松浪採集,一勝地 1♀.16.IV.1961.松浪採集,4-6 月、県内各地の平地からブナ帯まで広く分布し、低地では森林でもオ−プンな環境でも、特に優先種。花上、葉上に普通に見られ、アブラムシ類などを捕食する。
Podabrus 中、最も小型の種の1つで、ほぼ全体黒く、前胸側縁と触角、足などは黄褐色になることが多い。南九州産と兵庫県産でそれぞれ亜種が記載されており、♂交尾器の形で区別されているが種の境界は良く解らない。分布:本州(西部),九州。

7.Podabrus sp. 13  ウスグロニンフジョウカイ(未記載種)(図2−7a.7b ,図5−7)  Imasaka, Ogata  & Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,  Saga & Nagasaki Pref.), (on Japanese).
文献記録:中央町岩下緑川河原(うすぐろ型 4♂ 1♀,ふたいろ型22♂24♀)、中央町二股(うすぐろ型 6♂ 5♀,ふたいろ型11♂ 5♀) 4月(今坂1993) ,
実検新記録:菊池公園 1♀(うすぐろ型).8. V.1990.今坂採集,清水町 2♂ 1♀(うすぐろ型).6. V.1961.荒牧採集,黒髪町 1♂(うすぐろ型).13.V.1961.荒牧採集,4-5 月、平地や低山地の比較的オ−プンな環境で、花上、葉上に見られ、アブラムシ、キジラミ類などを捕食する。特に、緑川河原ではスズメノエンドウの新芽に集まる緑色のアブラムシを多くが捕食していた。
長崎・佐賀両県では全体がやや黒っぽい「うすぐろ型」のみが分布するが、本県南部では「うすぐろ型」と、上翅が黒っぽく前胸は橙黄色の「ふたいろ型」が混生する。九州と五島の特産種。

8.Podabrus ochraceus KIESENWETTER  キイロニンフジョウカイ(図2−8,図5−8)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:265, (Japonia).
文献記録:菊水町大江田菊池川河原、中央町岩下緑川河原、二股 4月(今坂1993) ,蘇陽町埋立、長谷峠 5月 (大塚1995) ,
実検新記録:深葉 1♀.2. V.1980.大塚採集, 2♂ 5♀.8. V.1990.今坂採集,護王峠 1♀.29.IV.1974.大塚採集, 2♂.6. V.1961.荒牧採集,清水町 1♀.10.IV.1961.荒牧採集,川床 3♂ 2♀.16.IV.1994.今坂採集,4-5 月、平地や低山地のオ−プンな環境の優先種で、花上、葉上に見られ、ヨモギ類、ノバラ類、スズメノエンドウなどの新芽についたアブラムシなどを捕食する。森林中やブナ帯では見られない。
ほぼ全体橙黄色で、橙味が強く、他のニンフジョウカイ類との区別はたやすい。分布:本州,九州

9.Podabrus sp.39 ササキニンフジョウカイ(未記載種)(図2−9,図5−9)
Imasaka &  Nakamura 1993, Mis. rep. Hiwa  Mus, Nat. Hist.,(31):47,fig.
I-11,III-11. (Takano-machi,Yoshiwa-mura,Hiroshima Pref.), (on Japanese).
実検新記録:瀬ノ本高原 1♂.6. VI.1990.今坂採集,久木野村 2♀.5. V.1962.荒牧採集,県内の記録は左記のみだが、阿蘇のカシワの疎林などに広く分布するであろう。
ニンフジョウカイでは大型。前胸は幅広く、前胸背の()形の黒紋ははっきりして太い。本州(広島県)、九州(大分県、熊本県)の高原に限って分布し、コナラ、カシワの葉上に見られる。
10.Podabrus neglectus NAKANE  チビニンフジョウカイ(図2−10a,10b ,図5−10)
Nakane & Makino 1989,Rev. Miyazaki  Sangyo-keiei  Univ.,1(2):13,fig.25.  (Kirishima Spa. Kagoshima Pref.).
文献記録:椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:椎矢峠 1♀.11.VI.1983.荒牧採集, 2♀.8. VII.1992.今坂採集, 2♂ 5♀.21.VI. 1994. 今坂採集, 5♂ 5♀.6. VI.1995.今坂採集, 1♂ 3♀.29.VI.1995.今坂採集,内大臣峡 1♀.15.V.1983.今坂採集,シラカワ谷 2♀.11.V.1982.大塚採集,山犬切 1♀.12.VI.1982.大塚採集,白髪岳 5♂ 4♀.31.V.1994.今坂採集,天草町 1♀.2. V.1978.今坂採集,5-7 月、主として、ブナ帯に生息し、林内、林縁の葉上に多い。花上や、低地ではほとんど見られない。
Podabrus 中、最小型種。本州と九州に分布するが、各地で♂交尾器や上翅の色などに変異がある。

11.Podabrus sp. 31  オオニンフジョウカイ(未記載種)(図2−11,図5−11)
Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,  Saga & Nagasaki Pref.), (on Japanese).
文献記録:葉木、内大臣峡、白鳥山、椎矢峠 5.6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:北向山 1♀.16.VI.1975.大塚採集,菊池渓谷 1♂.29.IV.1979.荒牧採集,菊池水源 1♀.29.IV.1979.大塚採集, 1♀.30.IV.1979.荒牧採集,椎矢峠 1♀.15.V.1971.大塚採集, 1♂.11.VI.1983.荒牧採集, 3♂ 3♀.21.VI.1994.今坂採集, 2♂ 2♀.6. VI.1995.今坂採集,内大臣峡 1♀.21.VI.1994.今坂採集,ワナバの谷 1♀.29.IV.1982.大塚採集,二合 1♀.13.V.1978.荒牧採集,白鳥山 2♀.14.VII.1974.大塚採集, 1♀.10.VII.1977.大塚採集, 3♀.8. VII.1978.荒牧採集, 1♀.19.V.1979.荒牧採集, 1♂ 1♀.6. VI.1990.西田採集,山犬切 5♂ 2♀.12.VI.1982.大塚採集,白蔵峠 6♂ 1♀.15.V.1982.大塚採集, 1♀.16.V.1982.大塚採集,椎葉 1♀.3. V.1982.大塚採集,白髪岳 2♂.31.V.1994.今坂採集,4-7 月、県内各地の森林中に多く、花上、葉上に普通にみられる。
九州産ニンフジョウカイの中では、最も大型な種の1つ。前胸はやや幅広く、中央は広く黒褐色、上翅は本種以降の種では黄白色。九州に分布。

12.Podabrus sp. 48  シロニンフジョウカイ(未記載種)(図2−12,図5−12)
Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,  Saga Pref.), (on Japanese).
実検新記録:椎矢峠 2♂.21.VI.1994.今坂採集, 6♀.21.VI.1994.今坂採集, 2♂.6. VI.1995.今坂採集,シラカワ谷 1♂ 1♀.29.V.1980.大塚採集, 1♀.11.V.1982.大塚採集,白鳥山 1♀.8. VII.1978.荒牧採集. 1♀.6. VI.1990.西田採集,5-6 月、ブナ帯の林縁で、葉上にみられるが少ない。
中型で、生時は頭部、胸部、上翅ともに乳白色、本州,四国,九州に分布するが、各地で♂交尾器などに変異がある。

13.Podabrus sp.  37 ツヤシロニンフジョウカイ(未記載種)(図2−13,図5−13)
Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto  Konchu  Doko  Kaiho,35(1):11. (Shiiya Pass,Kumamoto  Pref.), (on Japanese).
文献記録:椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:菊池水源 1♂.6. V.1979.大塚採集,椎矢峠 2♀.9. VII.1983.大塚採集, 2♂.21.VI.1984.今坂採集, 1♂ 1♀.8. VII.1992.今坂採集, 1♂ 1♀.21.VI.1994.今坂採集, 3♂ 1♀. 29. VI.1995.今坂採集,国見岳 2♂.18.VI.1991.今坂採集,内大臣峡 1♂.21.VI.1984.今坂採集,二合 1♂.10.VI.1978.荒牧採集,シラカワ谷 1♀.1. VII.1980.大塚採集,二本杉 1♀.16.VI.1984.今坂採集,白鳥山 1♀.24.VI.1982.今坂採集, 1♂ 1♀.6. VI.1990.西田採集,坂本 1♀.18.VI. 1983. 荒牧採集,5-7 月、主としてブナ帯の林縁で、葉上に普通にみられ、椎矢峠では特に多い。 大型で、細型、生時は頭部、胸部、上翅ともに乳白色、頭頂、前胸中央がやや褐色、前胸は細長く、中央は( ) 形に盛り上がる。今のところ、熊本県の山地の特産種。

14.Podabrus sp. 38  ヒゴニンフジョウカイ(未記載種)(図2−14,図5−14)
Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto  Konchu  Doko  Kaiho,35(1):11. (Shiiya Pass,Kumamoto  Pref.), (on Japanese).
文献記録:葉木、内大臣峡、5.6 月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:深葉 1♀.6. V.1979.大塚採集,椎矢峠 2♂.6. VI.1995.今坂採集,内大臣峡 1♂ 2♀.26.IV.1994.今坂採集,京丈山 1♂.4. V.1981.荒牧採集,シラカワ谷 1♂.14.V.1978.大塚採集, 1♂ 5♀.11.V.1982.大塚採集,栴檀轟 3♂ 3♀.25.IV.1989.今坂採集,裾川 1♂.14.V. 1983. 大塚採集,椎葉 13 ♂ 7♀.3. V.1982.大塚採集,4-6 月、主としてブナ帯の林縁で、花上、葉上にみられる。
ニンフジョウカイとしては中型、やや細型、前胸は細く、中央は細長く褐色、褐色部は艶消しで、ほとんど点刻はない。いまのところ、熊本県の特産種。

15.Podabrus uedai NAKANE et  MAKINO  ウエダニンフジョウカイ(図2−15,図5−15)  Nakane & Makino 1989,Rev. Miyazaki  Sangyo-keiei  Univ.,1(2):13,fig.24,  (Hata, Yahata City, Fukuoka Pref.).
実検新記録:深葉 1♂.6. V.1979.大塚採集, 6♂ 4♀.8. V.1990.今坂採集,菊池渓谷 2♂ 2♀.8. V.1990.今坂採集,菊池水源 1♂ 1♀.7. V.1978.大塚採集, 1♂.29.IV.1979.大塚採集,4-5 月、今のところ、県内では唯一、菊池渓谷周辺のカエデ花上、葉上にみられる。
九州(八幡、久重黒岳、菊池渓谷)に分布し、本州(広島県)産は別亜種程度の差がある。やや小型で、前胸の中央は広く黒褐色、大きな点刻を含む。蘇陽町長崎滝下、今滝下 4.6月 (大塚1995)の記録は、著者の1人、今坂の誤同定によるもので、正しくは次種。

16.Podabrus sp. 15  ナガサキニンフジョウカイ(未記載種)(図2−16,図5−16)
Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):186.(Mt.Taradake,  Saga & Nagasaki Pref.), (on Japanese).
文献記録:白髪岳 4.5月 (大塚1988) ,葉木 5月(今坂・阿比留1989) ,蘇陽町長崎滝下、今滝下 4.6月 (大塚1995:P.uedai  NAKANE et  MAKINO  ウエダニンフジョウカイとして) , 実検新記録:深葉 1♀.6. V.1979.大塚採集, 1♀.2. V.1980.大塚採集,往生岳 1♀.10.V. 1970. 大塚採集,菊池渓谷 1♀.29.IV.1979.荒牧採集, 2♀.30.IV.1979.荒牧採集,菊池水源 1♀.7. V.1978.大塚採集, 1♀.29.IV.1979.大塚採集,江津湖 1♀.2. V.1982.大塚採集,内大臣峡 5♂ 4♀.26.IV.1994.今坂採集,ワナバの谷 1♂ 6♀.29.IV.1982.大塚採集,シラカワ谷 1♀.11.V.1982.大塚採集,白鳥山 1♀.8. VII.1978.荒牧採集, 2♀.8. VII.1978.大塚採集, 1♂ 1♀.19.V.1979.荒牧採集, 1♀.20.V.1979.荒牧採集,山犬切 1♀.12.VI.1982.大塚採集,久連子 1♂.1. VIII.1970.大塚採集,栴檀轟 9♂ 3♀.25.IV.1989.今坂採集,日当 1♀.16.V.1982.大塚採集,平沢津 2♂ 2♀.16.V.1981.大塚採集,椎葉 10 ♂15♀.3. V.1982.大塚採集,市房山 1♀.3. V. 1983. 大塚採集,白髪岳 2♂.31.V.1994.今坂採集,4-8 月、低地からブナ帯まで、県内各地の森林内に多く、カエデなど多くの花上、葉上に普通にみられる。
前種とよく似ており、亜種関係かと考えていたが、菊池渓谷では同時に得られており、別種として扱うことにした。九州内に広く分布するが、前種の本州産とした種(広島産)がどちらの種により近いか、再検討する必要があろう。前種より、やや大きく、♂交尾器のベンタル・プロセスの形が多少異なる。

17.Podabrus fragilis  NAKANE et  MAKINO  ホソニンフジョウカイ(図2−17,図5− 17)
Nakane & Makino 1989,Rev. Miyazaki  Sangyo-keiei  Univ.,1(2):12,fig.23,  (Hiko-san ,Fukuoka Pref.).
文献記録:内大臣峡、椎矢峠 5.6月(今坂・阿比留1989) ,埋立、高森峠 5月 (大塚1995) ,  実検新記録:深葉 1♂ 1♀.19.IV.1979.大塚採集, 3♂ 1♀.8. V.1990.今坂採集,シラカワ谷 1♂.11.V.1982.大塚採集,栴檀轟 1♂.25.IV.1989.今坂採集,裾川 1♂.14.V.1983.大塚採集,白髪岳 1♂.19.VI.1984.今坂採集, 3♂ 5♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 8♀.31.V.1994.今坂採集,4-6 月、低地からブナ帯まで、県内各地の森林内に広く分布し、カエデなど多くの花上、葉上に普通にみられる。
ナガサキニンフジョウカイに似て、中型でやや細型、前胸は細く、中央の褐色紋は色が薄い場合が多く、()型になる。♂交尾器のド−サル・プロセスは左右に離れたU字形で細く短い。
分布:本州(奈良、和歌山、広島),九州。

18.Podabrus maedai  NAKANE  マエダニンフジョウカイ(図2−18,図5−18)
Nakane & Makino 1989, Rev. Miyazaki Sangyo-keiei Univ.,1(2):12,fig.22, (Izumi, Kumamoto Pref.).
文献記録:葉木、内大臣峡 5.6月(今坂・阿比留1989) ,葉木(大塚1993) ,
実検新記録:白鳥山 1♀.17.VI.1984.今坂採集,5-6 月、ブナ帯の花上、葉上に集まるが少ない。泉村が原産地で、今のところ、矢部町と泉村の特産種。
ニンフジョウカイとしては中型、♂交尾器が特異で、vl-gapが深い。

Cantharini ジョウカイボン族
熊本県産ジョウカイボン族の属の検索表
1(6)♂交尾器にメディアン・フックを持つ(ジョウカイボングル−プ)
2(5)触角第2節は第3節より短い。上翅は金属光沢を持たない。
3(4)雄か雌の少なくとも一方は、爪の基部に指状の突起を持つ……ジョウカイボン属
4(3)雌雄とも、爪の基部に指状の突起を持たず、単純……クビアカジョウカイ属
5(2)触角第2節は第3節より長い。上翅は金属光沢を持つ……キンイロジョウカイ属
6(1)♂交尾器にメディアン・フックを持たない。
7(12)より大型(7mm以上) 。爪の基部に三角形の歯状突起は持たない(クリイロジョウカイグル −プ)
8(11)黄褐色、または黒褐色。触角はより短く、雄でも体長を越えない。
9(10)爪の基部に付属物を持たず、単純、前胸はほぼ方形……クリイロジョウカイ属
(クリイロジョウカイ)10(9)爪の基部に丸い付属物を持つ。前胸はほぼ丸い……マルムネジョウカイ属
(マルムネジョウカイ)11(8)黒色、触角は長く、雄では体長を越える。前・中肢の爪は中ほどに長い指状の突起を持つ ……クロヒゲナガジョウカイ属
(クロヒゲナガジョウカイ)12(7)小型(4-6mm) 、黒色、すべての爪は基部に三角形の歯状突起を持つ(コクロヒメジョウカ イグル−プ)……コクロヒメジョウカイ属
(コクロヒメジョウカイ)
(Athemus group  ジョウカイボングル−プ)
熊本県産ジョウカイボン属の種の検索表
1(10)雄の爪は単純。雌の前・中肢は片方の爪の基部に指状の細長い突起を持ち、後肢の爪は単 純。
2(5)大型(14mm 以上)(ジョウカイボン群)
3(4)上翅の立った毛は黒褐色、体は頑丈……ニシジョウカイボン
4(3)上翅の立った毛は金色、体は華奢……ニセジョウカイボン
5(2)より小型(10mm 以下)(クロホソジョウカイ群)
6(7)雄の第7腹板中央に短い突起を持つ。上翅は黒褐色で会わせ目を含む外周は淡色…………フチヘリジョウカイ
7(6)雄の第7腹板中央に短い突起を持たない。上翅は黒褐色で、時に肩から翅端にかけて淡色 条を持つ。
8(9)より太く、大きい(7.5mm以上) 、前胸は一様に黒褐色……クロホソジョウカイ
9(8)より細く、小さい(7mm以下) 、前胸は黒褐色で外周は細く黄褐色・マツナガジョウカイ
10(1)雌雄の爪は同じパタ−ンで、少なくとも前・中肢の爪は単純ではない(ヒメジョウカイ群)11(12)全ての爪は大きく二裂状……ヒメジョウカイ
12(11)前・中肢は片方の爪の基部に指状の細長い突起を持つ。
13(16)後肢は片方の爪の基部に指状の細長い突起を持つ。
14(15)体は橙黄色、前胸に黒紋を持つが、時に退化する……セボシジョウカイ
15(14) 体は黄褐色、上翅は黒褐色で肩から翅端にかけて黄褐色条を持つ・イシハラジョウカイ
16(13)後肢の爪は基部に突起を持たず単純。上翅は黒褐色で肩から翅端にかけて黄褐色条を持つ が、イシハラジョウカイより淡色で、体型も細長い……ホソニセヒメジョウカイ

ジョウカイボン群
19.Athemus luteipennis (KIESENWETTER) ニシジョウカイボン黄肢型(図3−19,49)
Kiesenwetter 1874,Berl. ent. Zeit.,18:273, (Kiushiu et Nipon).
Imasaka &  Nakamura 1993,Mis. rep. Hiwa  Mus, Nat. Hist.,(31):52-53,fig. II-31,IV-31, (Hiroshima Pref.), (on Japanese).
文献記録:立田山 4-6月 (森本ほか1977:ジョウカイボン A.suturellus MOTSCHULSKYとして) ,木護、菊池水源 4-6月 (大塚1982:ジョウカイボン A.suturellus MOTSCHULSKYとして),二本杉、内大臣峡、白鳥山 6月(今坂ほか1985:ジョウカイボン九州亜種 A.suturellus melanops HAROLD として) ,五木村中道、裾川、竹川、平沢津、椎葉、高塚山 5.6月 (大塚・吉崎1987:ジョウカイボン A.suturellus MOTSCHULSKYとして) ,白髪岳 5月 (大塚1988:ジョウカイボン A.suturellus luteipennis (KIESENWETTER)として) ,阿蘇山 5月(今坂1988:ジョウカイボン西日本亜種 A.suturellus luteipennis (KIESENWETTER)として) ,椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989:ジョウカイボン西日本亜種 A.suturellus luteipennis (KIESENWE-TTER) として) ,小岱山 5月 (大塚勲1992:ニシジョウカイボン A.suturellus luteipennis (KIESENWETTER)として) ,二本杉、白鳥山(大塚1993:ジョウカイボン A.suturellus lut-eipennis  (KIESENWETTER)として) ,蘇陽町神の前、白石、長崎鼻、今滝下、花上、下山、上差尾、埋立、高森峠 4-6月 (大塚1995) ,
実検新記録:黒川 1♀.20.VI.1976.大塚採集,瀬ノ本高原 7♂ 4♀.6. VI.1990.今坂採集,深葉 1♀.7. VI.1975.大塚採集,狩尾 1♀.10.VI.1979.大塚採集,長陽村 1♂ 1♀.10.V.1984.日下部採集, 6♂ 6♀.12.V.1985.日下部採集, 2♀.16.V.1986.日下部採集,戸下〜栃木 1♂.15.V. 1984. 日下部採集,湯之谷 1♀. 20. V.1963.荒牧採集,鍋の平 1♂ 3♀.5. VI.1994.青木採集,久木野村 1♀.19.V.1961.本田採集,北向山 1♀.12.V.1976.大塚採集, 2♂.29.VI.1976.大塚採集, 尾 1♀.12.VI.1966.大塚採集,久石 1♀.18.VI.1961.大塚採集,白水村 1♂ 5♀.13.V.  1983. 日下部採集,中屋敷 1♂.30.IV.1991.今坂採集,玉名市菊池川 4♂ 5♀.8. V.1990.今坂採集,菊池公園 1♀.8. V.1990.今坂採集,菊池水源 1♀.27.V.1979.大塚採集, 1♀.23.VI.1979.大塚採集,木護 2♀.10.VI.1979.大塚採集,矢護山 1♀.9. V.1964.荒牧採集,金峰山 1♀.9. V.1963.荒牧採集,立田山 2♀.12.V.1963.荒牧採集,岩倉山 1♂ 1♀.20.V.1961.荒牧採集,黒髪町 1♀.14.V.1961.荒牧採集, 1♂.28.IV.1964.荒牧採集,北部町立福寺 2♀.15.V.1988.日下部採集,健軍町 2♂ 1♀.30.V.1975.大塚採集,川床 1♂.16.IV.1994.今坂採集,小田尾 2♂.5. V.1956.大塚採集, 3♀.20.V.1956.大塚採集,内大臣峡〜椎矢峠 1♂.12.V.1984.緒方採集,鴨猪 1♀. 26. V.1979.荒牧採集,葉木 2♀.6. VI.1990.西田採集,二合 11 ♂ 8♀.10.VI.1978.荒牧採集,1 ♂3 ♀.25.VI.1978.荒牧採集,シラカワ谷 1♀.5. VII.1981.荒牧採集,白鳥山 2♀.13.VII.1974.大塚採集, 1♂.14.VII.1974.大塚採集, 1♂.8. VII.1978.大塚採集,市房山 1♀.19.V.  1974. 大塚採集, 1♂.1. VI.1974.大塚採集, 1♂ 1♀.3. V.1983.大塚採集, 1♂.3. V.1983.荒牧採集, 1♀.20.V.1983.日下部採集,市房ダム 1♂ 1♀.2. V.1983.荒牧採集,大河内 3♀. 19. VI.1977.大塚採集,高仁田 1♀.29.IV.1992.大塚採集,白髪岳 1♂. 31. V.1994.今坂採集,榎戸 3♂ 2♀.31.V.1994.今坂採集,天草町 1♂.2. V.1978.今坂採集,下田 1♂.17.IV.1977.松浪採集,浜平 1♀.8. V.1963.大塚採集,4-7 月、県内各地の低地からブナ帯まで、オ−プン、森林の別無く広く分布し、多くの花上、葉上に普通にみられ、花粉を食し、多くの虫を捕食する。
上翅の立った毛は黒褐色で、次種と区別できる。雄の爪は単純、雌の前・中肢は片方の爪の基部に指状の細長い突起を持ち、後肢の爪は単純。兵庫県を境に、♂交尾器の違いで、東側はジョウカイボンA.suturellus MOTSCHULSKY、西側はニシジョウカイボンとして区別した(今坂・中村 1994) 。ニシジョウカイボンの地域変異については今坂(1996)で解説したが、『黄肢型』の分布は北九州と西九州を除く中・南九州。
分布:本州(兵庫県以西)、四国、九州、対馬、五島、天草。。

20. Athemus infuscatus YAJIMA et  NAKANE  ニセジョウカイボン(図3−20,50)
Yajima & Nakane 1969, Bull. Nat. Sci. Mus. Tokyo,12(2):188,fig.11. (Ha- taganaru, Hyogo Pref.).
文献記録:葉木、白鳥山 6月(今坂1982b :ニセジョウカイ A.sp. として) ,二本杉、葉木、内大臣峡、白髪岳、白鳥山 6月(今坂ほか1985),五木村高塚山 5月 (大塚・吉崎1987) ,白髪岳 (大塚1988) ,泉村、白鳥山 6.7月(今坂1988),白鳥山、椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,葉木、白鳥山(大塚1993:ニシクロジョウカイ A.attrristatus infuscatus YAJIMA et NA-KANEとして) ,蘇陽町鏡山、埋立、高森峠 5.6月 (大塚1995) ,
実検新記録:仙酔峡 1♂.26.V.1983.日下部採集,深葉 1♀.7. VI.1975.大塚採集,狩尾 1♀. 10. VI.1979.大塚採集,戸下 1♂.10.V.1986.日下部採集,鍋の平 1♂.5. VI.1994.青木採集,北向山 1♀.3. IX.1975.大塚採集,久木野村清水 1♀.27. VI.1982.大塚採集,菊池水源 1♀.10.VI.1978.大塚採集, 1♂ 1♀.28.IV.1979.大塚採集,矢護山 2♀.3. V.1964.荒牧採集,椎矢峠 1♂ 1♀.9. VII.1983.大塚採集, 1♀.6. VI.1995.今坂採集,国見岳 1♂.21.V.1971.大塚採集,内大臣峡 4♂.26.V.1974.大塚採集, 1♀.12.V.1984.緒方採集,鴨猪 2♀.26.V.1979.荒牧採集,泉村 1♀.1. VII.1986.荒巻採集,二合 1♀.27.V.1973.大塚採集, 1♀.13.VII.1974.大塚採集,11♀.10.VI.1978.荒牧採集,7 ♂65♀.25.VI.1978.荒牧採集,シラカワ谷 1♀.5. VII.1980.大塚採集,仁田尾 1♀.16.VII.1983.大塚採集,白鳥山 2♀. 10. VII.1977.大塚採集,1 ♀.5. VII.1978.大塚採集,1 ♀.8. VII.1978.大塚採集,4 ♀.8. VII.1978.荒牧採集,2 ♂.19.V.1979.荒牧採集,2 ♂. 19. V.1979.荒牧採集, 1♂.10.V.1987.荒巻採集, 4♀.8-9. VII.1987.荒巻採集,山犬切 3♂. 12. VI.1982.大塚採集,市房山 1♀.19.V.1974.大塚採集,1 ♀.30.VI.1974.大塚採集, 1♀.29.V.1983.日下部採集,大河内 1♀.18.VI.1977.大塚採集,白髪岳 3♂ 2♀.31.V.1994.今坂採集,4-7 月、県内各地の低山地からブナ帯まで広く分布し、多くの花上、葉上に多い。花粉を食し、多くの虫を捕食する。平地には産しない。
前種に酷似するが、上翅の立った毛は金色で、時に、上翅の先端半は外周を除いて黒ずむ。爪の状態は前種同様。
分布:本州(滋賀県以西)、四国、九州。

クロホソジョウカイ群
21.Athemus maculielytris  ISHIDA  フチヘリジョウカイ(図3−21)
Ishida 1986, Trans. Shikoku Ent. Soc.,17(4):197-199, (Mt.Saragamine,Ehime Pref.).
文献記録:白髪岳 4月 (大塚1988) ,椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:深葉 1♀.29.IV.1979.大塚採集,菊池水源 1♂.7. V.1978.大塚採集,椎矢峠 1♂.15.V.1988.今坂採集, 3♂ 1♀.26.IV.1994.今坂採集, 1♀.29.VI.1995.今坂採集,内大臣峡 2♂ 1♀.26.IV.1994.今坂採集,シラカワ谷 1♂.10.V.1980.大塚採集, 1♀.5. VII.1980.大塚採集,山犬切 1♀.12. VI.1982.大塚採集,裾川 1♀.14.V.1983.大塚採集,日当 1♀.16.V.1982.大塚採集,平沢津 1♂.16.V.1981.大塚採集,椎葉 3♂ 1♀.3. V.1982.大塚採集,内谷 1♂.17.IV.1983.大塚採集,白髪岳 1♂.17.IV.1982.荒牧採集,天草町 1♀.2. V.1978.今坂採集,4-6 月、低山地からブナ帯まで、カエデなどの花上などでみられる。水辺に関係があるようで、流れの近くにある森林の花上、葉上に集まる。
前胸、上翅ともに、外周を除いて黒褐色。前種より細型で、雄の第7腹節中央に指状突起を持つ。 分布:本州、四国、九州、天草。

22.Athemus aegrotus (KIESENWETTER) クロホソジョウカイ(図3−22)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:275-276, (Japonia).
文献記録:葉木 5月(今坂1982b :Cantharis aegrota  KIESENWETTER として),二本杉、内大臣峡、白髪岳、市房山 6月(今坂ほか1985),五木村平沢津、高塚山 5月 (大塚・吉崎1987:Cantharis aegrota  KIESENWETTER として) ,白髪岳 (大塚1988) ,白鳥山、椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,小岱山 4.5月 (大塚勲1992) ,葉木、二本杉、白鳥山(大塚1993),蘇陽町長崎鼻、今滝下、山造 6月 (大塚1995) ,
実検新記録:黒川 1♂.5. VI.1983.大塚採集,菊鹿町 1♀.24.V.1975.大塚採集,椎矢峠 1♀.9. VII.1983.大塚採集, 1♀.15.VII.1991.今坂採集, 1♀.20.VII.1992.今坂採集, 1♂ 5♀.6. VI. 1995. 今坂採集, 1♂ 2♀.29.VI.1995.今坂採集,内大臣峡 1♂.21.VI.1984.今坂採集, 2♀.21.VI.1994.今坂採集,目丸 1♀.26.VI.1982.大塚採集,平 1♀.18.VI.1978.大塚採集,シラカワ谷 1♀.19.VI.1978.大塚採集,1 ♀.5. VI.1980.大塚採集,仁田尾 1♂.16.VII.1982.大塚採集,白鳥山 1♀.13.VII.1974.大塚採集, 1♂ 2♀.10.VII.1977.大塚採集, 1♀.8. VII.1978.大塚採集,山犬切 1♂.30.VII.1983.大塚採集,白髪岳 1♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 2♂ 4♀.31.V.1994.今坂採集,天草町 1♂.2. V.1978.今坂採集,4-7 月、低山地からブナ帯まで、渓流、谷間など、水辺の近くの葉裏など、日陰に静止している。
上翅は全体黒褐色、あるいは肩部から翅端にかけて黄褐色の縦条を持つ。爪は前種と同じ。
分布:本州、四国、九州。

23.Athemus sp. 5 マツナガジョウカイ(未記載種)(図3−23,図5−23)
Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto Konchu Doko Kaiho,35(1):12. (Shiiya Pass, Kumamoto  Pref.), (on Japanese).
文献記録:白髪岳 4月 (大塚1988:Athemus sp. として),椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) , 実検新記録:椎矢峠 1♂ 1♀.6. VI.1995.今坂採集,ワナバの谷 1♂.29.IV.1982.大塚採集,白鳥山 1♂ 4♀.18.VI.1984.今坂採集,山犬切 1♂.12.VI.1982.大塚採集,久連子 2♂.2. V.1972.大塚採集,白髪岳 1♂.18.IV.1982.荒牧採集, 3♂ 4♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 1♀.31.V.1994.今坂採集,4-6 月、クリ帯からブナ帯まで、サワフタギ、アズキナシなどの花上、葉上に見られるが、多くない。
オキナワジョウカイに似るが、より細型で、前胸の外周を除いて黒褐色。爪のパタ−ンは前種と同様。
分布:本州(広島県、奈良県、和歌山県)、四国、九州、屋久島。

ヒメジョウカイ群
24. Athemus japonicus (KIESENWETTER) ヒメジョウカイ(図3−24)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:266-267, (Japonia).
文献記録:不知火町古屋敷 4月 (大塚1982a :Rhagonycha japonica  KIESENWETTER として),菊池水源、深葉 4.5月 (大塚1982b :Rhagonycha japonica  KIESENWETTER として) ,五木村頭地 4月 (大塚・吉崎1987:Rhagonycha japonica  KIESENWETTER として) ,白髪岳 4月 (大塚1988:Mikadocantharis japonica (KIESENWETTER)として),小岱山 3.4月 (大塚1992:Mikadocantharis japonica KIESENWETTER として) ,中央町二股 4月(今坂1993) ,蘇陽町七つ迫、長崎鼻、長崎滝下、今滝下、上差尾、猿丸、長谷峠 4-6月 (大塚1995) ,
実検新記録:深葉 2♀.29.IV.1979.大塚採集, 2♂ 1♀.2. V.1980.大塚採集, 5♂ 9♀.8. V.1990.今坂採集,的石 1♂ 2♀.28.IV.1974.大塚採集,戸下 1♂.19.IV.1974.大塚採集,長陽村 3♂ 3♀.23-24. IV.1986.日下部採集, 1♀.16.V.1986.日下部採集,北向山 2♂ 1♀.2. V.1975.大塚採集, 2♀.12.V.1976.大塚採集,多久 1♀.15.IV.1962.荒牧採集,菊池水源 1♂ 2♀.7. V.1978.大塚採集, 2♂. 20. V.1978.大塚採集, 2♂ 1♀. 29. IV.1979.大塚採集,立田山 1♀. 19. V.1961.荒牧採集,吉無田 1♀. 21. IV.1974.大塚採集,小田尾 1♂ 1♀.29.IV.1962.荒牧採集, 1♀.5. V.1956.大塚採集, 1♂.13.IV.1957.大塚採集, 1♂.3. V.1957.大塚採集,内大臣峡〜椎矢峠 1♂ 3♀.12.V. 1984. 緒方採集,内大臣峡 2♂ 1♀.26.IV.1994.今坂採集,鷹河内 1♂ 1♀.25.IV.1976.大塚採集,仁田尾 4♂.30.IV.1983.大塚採集,白鳥山 1♂.14.VII.1974.大塚採集,穴手尾 1♀.3. V.1974.大塚採集,一勝地 3♂ 2♀.16.IV.1961.松浪採集,天草町 1♀.2. V.1978.今坂採集,五太郎山 1♀. 18. IV.1976.大塚採集,4-7 月、県内各地の低地からブナ帯まで、オ−プン、森林の別無く広く分布し、多くの花上、葉上に普通にみられ、花粉を食し、多くの虫を捕食する。主として、低山地で優先種。ブナ帯では、イシハラジョウカイにその地位を譲る。
雌雄とも、すべての爪は大きく二裂状。上翅は、黒地に黄褐色の細い縦条を持ち、時に縦条は拡大、縮小する。
分布:本州,四国、九州、対馬、五島、天草。

25.Athemus vitellinus  (KIESENWETTER) セボシジョウカイ(図3−25)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:277-278, (Kiushiu et Nipon).
文献記録:立田山 4.5月 (森本ほか1977:A.vittinus KIESENWETTER として),不知火町古屋敷 4月 (大塚勲1982a),菊池水源、狩尾 5.6月 (大塚勲1982b),内大臣峡 6月(今坂ほか1985),五木村中道 6月 (大塚・吉崎1987) ,椎矢峠 6月(今坂1988) ,小岱山 4.6月 (大塚勲1992) ,中央町岩下緑川河原 4月(今坂1993) ,蘇陽町神の前、白石、長崎鼻、今滝下、花上、猿丸、埋立、長谷峠 4-6月 (大塚1995) ,
実検新記録:黒川 1♂.15.V.1975.大塚採集,1 ♀.5. VI.1977.大塚採集, 1♀.5. VI.1983.大塚採集,瀬ノ本高原 7♂ 4♀.6. VI.1990.今坂採集,狩尾 1♂ 2♀.10.VI.1979.大塚採集,上田尻 2♀.9. VI.1974.大塚採集,的石 2♀.16.IV.1961.大塚採集, 1♂.28.IV.1974.大塚採集,長陽村 3♂ 6♀.16.V.1986.日下部採集,久木野村 1♀.6. VI.1961.本田採集,北向山 1♀.2. V.1975.大塚採集, 1♀.30.V.1975. 大塚採集, 1♂.12.V.1976.大塚採集, 3♀.30.V.1976.大塚採集, 2♀.29.VI.1976.大塚採集,北向山 1♂.30.V.1975.大塚採集,地蔵峠 1♂.10.VI.1956.大塚採集,玉名市菊池川 11 ♂ 4♀.8. V.1990.今坂採集,菊池公園 1♀.8. V.1990.今坂採集,菊池水源 1♀.29.VI.1978.大塚採集, 2♂ 1♀.6. V.1979.大塚採集, 1♂.27.V.1979.大塚採集, 1♀.23.VI.1979.大塚採集,矢護山 1♀.3. V.1964. 荒牧採集, 3♀.15.V.1961.荒牧採集,立田山 1♀.21.V.1961.荒牧採集, 2♀.12.V.1963.荒牧採集,江津湖 3♂ 2♀.8. V.1982.大塚採集,黒髪町 2♀.14.V.1961.荒牧採集,清水町 1♂ 1♀.6. V.1961.荒牧採集,川床 1♂.16.IV.1994.今坂採集,小田尾 2♂.5. V.1956.大塚採集, 1♂.28.IV.1957.大塚採集,白鳥山 2♂ 2♀.10.VII.  1977. 大塚採集, 1♂ 1♀.8. VII.1978.大塚採集,白髪岳 4♂ 1♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 1♀.31.V.1994.今坂採集,村山 1♀.18.V.1959.採集,浜平 1♀.8. V.1983.大塚採集,4-7 月、県内各地の低地から山地までいずれの地でも優先種であるが、平地のオ−プンランド、例えば、河原、荒れ地、畑の回り、伐採跡などでは、特に多い。
ほぼ全体が橙黄色で、前胸中央部に黒褐色紋を持つが、時に縮小して、消失する場合もある。爪のパタ−ンは、すべての爪の片方の基部に指状の細長い突起を持つ。
分布:本州、佐渡、四国、九州、対馬、五島、天草。

26.Athemus ishiharai  ISHIDA  イシハラジョウカイ(図3−26)
Ishida 1986, Trans. Shikoku Ent. Soc.,17(4):203, (Mt.Saragamine,Ehime   Pref.).
文献記録:葉木 5月(今坂1982b :Rhagonycha japonica  KIESENWETTER として記録したが、本種の誤り),白髪岳 4月 (大塚1988: ヒサマツジョウカイ A.hisamatsui ISHIDA として) ,葉木、せんだん轟、椎矢峠、4.6 月(今坂・阿比留1989: ヒサマツジョウカイ A.hisamatsui ISHIDA として) ,葉木、栴檀轟(大塚1993: ヒサマツジョウカイ A.hisamatsui ISHIDA として) ,
実検新記録:深葉 1♂ 2♀.29.IV.1979.大塚採集, 1♀.6. V.1979.大塚採集,戸下 1♂.19.IV.1974.大塚採集,菊池水源 1♀.7. V.1978.大塚採集, 1♂ 1♀.29.IV.1979.大塚採集,椎矢峠 2♂.16.V.1971.大塚採集, 2♂ 1♀.26.IV.1994.今坂採集, 1♀.6. VI.1995.今坂採集,内大臣峡〜椎矢峠 1♂.12.V.1984.緒方採集,内大臣峡北谷山林道 1♂.26.IV.1994.今坂採集,ワナバの谷 1♂ 1♀.29.IV.1983.大塚採集,二合 1♂.4. V.1974.大塚採集,シラカワ谷 2♂.3. V.1978.大塚採集, 1♀.17.VI.1978.大塚採集,白鳥山 2♀.17.VI.1984.今坂採集,山犬切 1♀.12.VI.1982.大塚採集,久連子 1♂.2. V.1972.大塚採集,裾川 1♂ 3♀.14.V.1983.大塚採集,椎葉 1♂.3.V.1982.大塚採集,大滝 1♀.17.IV.1983.大塚採集,内谷 1♂.19.IV.1983.大塚採集,4-6 月、県内各地のブナ帯を中心とした森林とその林縁でカエデなどの花上、葉上に多い。平地やオ−プンな場所では見られない。
外形はヒメジョウカイによく似るので注意が必要。上翅は黒地に黄褐色の細い縦条を持つ。雌雄とも、すべての爪で、片方の爪の基部に指状の細長い突起を持つ。
分布:本州,四国、九州。

27.Athemus okuyugawaranus TAKAHASHI ホソニセヒメジョウカイ(図3−27)
Takahashi 1992, Kanagawa-Chuho,(100):106-107,(Okuyugawara, Kanagawa  Pref.). 文献記録:葉木、せんだん轟、椎矢峠 4.6月(今坂・阿比留1989: ニセヒメジョウカイ A. lineatipennis WITTMERとして) ,葉木、栴檀轟(大塚1993: ニセヒメジョウカイ A.linea-tipennis WITTMERとして) ,蘇陽町上差尾、高森峠、長谷峠 5月 (大塚1995) ,
実検新記録:深葉 1♀.29.IV.1979.大塚採集, 2♀.6. V.1979.大塚採集, 2♀.8. V.1990.今坂採集,的石 1♀.28.IV.1974.大塚採集,長陽村 1♂.23-24. IV.1986.日下部採集,久木野村 1♀.6. V.1962.荒牧採集,菊池渓谷 1♂.8. V.1990.今坂採集,菊池水源 1♀.7. V.1978.大塚採集,小田尾 1♂.5. V.1956.大塚採集, 1♂.29.IV.1962.荒牧採集,内大臣 2♂.26.V.1974.大塚採集,内大臣峡 1♂ 2♀.21.VI.1994.今坂採集, 1♂.6. VI.1995.今坂採集,内大臣峡〜椎矢峠 2♂.12.V.1984.緒方採集,シラカワ谷 1♂ 2♀.11.V.1982.大塚採集,白鳥山 2♂ 2♀.17.VI.1984.今坂採集,山犬切 1♂.12.VI.1982.大塚採集,久連子 2♂.1. VIII.1970.大塚採集, 1♂ 2♀.2. V.  1972. 大塚採集,裾川 4♂ 1♀.14.V.1983.大塚採集,下梶原 1♂ 1♀.17.IV.1983.大塚採集,椎葉 2♂ 4♀.3. V.1982.大塚採集,白髪岳 1♂.31.V.1994.今坂採集,4-8 月、県内各地の低地からブナ帯まで、森林とその林縁でカエデなどの花上、葉上に多い。前種と共に得られる事が多く、平地やオ−プンな場所では見られない。
前種に似るが、体型はより細長く、上翅の黄褐色の縦条は幅広く、会わせ目と外苑が細く黒ずむ程度。雌雄とも、前・中肢の爪で、片方の爪の基部に指状の細長い突起を持ち、後肢の爪は単純。 分布:本州,四国、九州。

熊本県産クビアカジョウカイ属の種の検索表
1(4)前胸は一様に赤褐色、前縁は黒ずまない。
2(3)より大型で、上翅はより黒く、細長い……ミエコジョウカイ
3(2)より小型で、上翅はより淡く、短い……クビアカジョウカイ黒翅型
4(1)前胸は赤褐色で、前縁は黒ずむ……ムネアカクロジョウカイ

28.Athemellus miekoae TAKAKURA  ミエコジョウカイ(図3−28,51)
Takakura 1987, Kita-kyushu-no-konchu,34(3):179-180,(Mt.Sobo,Ohita Pref.).
文献記録:白髪岳 4月 (大塚1988) ,蘇陽町花山、埋立、高森峠、長谷峠 3-5月 (大塚1995) , 実検新記録:西栃木 1♂.30.IV.1981.大塚採集,内大臣峡 2♀.26.IV.1994.今坂採集,シラカワ谷 1♂ 1♀.3. V.1978.大塚採集,久連子 5♂ 3♀.6. IV.1975.大塚採集,裾川 2♀.14.V.1983.大塚採集,瀬目 1♂.20.III.1983.大塚採集,白髪岳 3♂.17.IV.1982.荒牧採集,3-5 月、低山地からブナ帯まで、花上、葉上に見られるが、多くない。
阿蘇西栃木以南の九州南半の特産種で、大分(祖母山)、熊本、宮崎、鹿児島の4県のみに分布する。クビアカジョウカイ黒翅型に似るが、より大型で、上翅は細長い、黒色で、黒色の立った毛を持つ。足は、赤みのある褐色。鹿児島・宮崎の南部低地産は上翅は褐色を帯び、立った毛はより淡色、足も明るい赤褐色。今のところ、地域変異なのか、標高に対する適応なのかはっきりしない。
29.Athemellus oedemeroides (KIESENWETTER) クビアカジョウカイ黒翅型(図3−29,52)  Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:268-269, (Japonia).
文献記録:白髪岳 5月 (大塚1988) ,葉木、椎矢峠、4.6 月(今坂・阿比留1989) ,葉木(大塚1993) ,
実検新記録:阿蘇清水 1♂. 30. IV.1966.本田採集,菊池水源 1♀.7. V.1978.大塚採集, 1♂.28.IV.1979.大塚採集,内大臣峡 1♂ 1♀.12.V.1984.緒方採集,京丈山 1♀.5. IV.1977.大塚採集,久連子 6♂.6. IV.1975.大塚採集,白蔵峠 4♂.15.V.1982.大塚採集,頭地 2♂.15.IV.1983.大塚採集,椎葉 1♂.3. V.1982.大塚採集,4-6 月、低地からブナ帯まで、花上、葉上に見られる。 西〜北九州産は上翅がやや褐色がかって、金色の立った毛が生える「淡色型」で、大分・熊本両県では上翅は黒色で、黒褐色の立った毛が生える「黒翅型」が分布する。
分布:本州(岐阜県以西)、四国、九州。

30.Athemellus adusticollis (KIESENWETTER) ムネアカクロジョウカイ(図3−30)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:274-275, (Hiogo).
文献記録:菊池水源、深葉 4.5.7月 (大塚勲1982:Cantharis adusticollis KIESENWETTERとして:4.5 月採集分は多分、別の種を誤認?) ,白鳥山 8月(今坂ほか1984:Cantharis adu-sticollis KIESENWETTER として) ,白鳥山 8月(今坂ほか1985),五木村中道、高塚山 4月  (大塚・吉崎1987:Cantharis adusticollis KIESENWETTER として) ,白髪岳 8月 (大塚1988),白鳥山 7月(今坂1988),椎葉越、椎矢峠、国見岳 7月(今坂・阿比留1989) ,白髪岳 7月(今坂1993) ,白鳥山、椎葉越(大塚1993) ,蘇陽町菅尾、八木 7月 (大塚1995) ,
実検新記録:深葉 1♀.22.VII.1979.大塚採集,北向山 2♂ 3♀.3. IX.1976 大塚採集,冠が岳 1♂.16.VII.1961 荒牧採集,地蔵峠 1♂.22.VII.1976.荒牧採集,菊池水源 1♀.4. VIII.1968.松浪採集,椎矢峠 1♂ 1♀.15.VII.1991.今坂採集, 1♂.23.VII.1991.今坂採集, 1♀.20.VII.1992.今坂採集, 1♀.3. VIII.1992.今坂採集,二合 2♂.31.VII.1976.大塚採集,二本杉 1♀.30.VII.1974.荒牧採集, 5♂ 7♀.24.VII.1976.荒牧採集,白鳥山 1♀.13.VII.1974 大塚採集, 1♂ 1♀.10.VII.1977 大塚採集, 1♀.23.VII.1977 荒牧採集, 1♂ 1♀.23.VII.1977 大塚採集, 1♂.8. VII.1978 大塚採集,山犬切 1♂.30.VII.1983.大塚採集,平沢津 1♂ 1♀.1. VIII.1981.大塚採集,頭地 1♂.24.VII.1982.大塚採集, 1♂.6. VIII.1982.大塚採集, 1♀.11.X.1982.大塚採集,小鶴 1♀.7. VIII.1982.大塚採集,椎葉 1♂.5. VIII.1974.大塚採集,白髪岳 1♀.7. VIII.1977.大塚採集, 1♀.27.VII.1994.青木採集, 1♀.7. VIII.1995.荒巻採集,7-10月採集されている。他のジョウカイ類から遅れ、盛夏に現れ、山地で花上、葉上、灯火に多い。
前胸前縁が黒ずみ、前2種と区別できる。
本科の種としては珍しく、北海道、本州、四国、九州と広く分布し、雄の交尾器等に地方変異は認められない。

熊本県産キンイロジョウカイ属の種の検索表
1(2)より大型(20mm 以上) 、上翅は基部に強い光沢がある・キンイロジョウカイ南九州亜種
2(1)より小型(19mm 以下) 、上翅は全体艶消し状。
3(4)上翅先端、触角、足は黄褐色……ヒメキンイロジョウカイ基本型
4(3)上翅先端の黄褐色はない。触角、足は黒褐色……ソボアオジョウカイ原亜種

31.Themus episcopalis satsumanus NAKANE  キンイロジョウカイ南九州亜種(図3−31, 53)
Nakane 1988, Kita-kyushu-no-konchu,35(2):78, (Suzuyama, Kagoshima Pref.).
文献記録:既知記録:蘇陽町神の前、長崎鼻、菅尾、埋立、長谷峠 5-7月 (大塚1995) ,
実検新記録:(青緑型)黒川 1♂.8. VI.1983.大塚採集,阿蘇清水 1♀.27.V.1964.S. Honda採集, 1♀.28.V.1967.本田採集,久木野村 1♀.27.VI.1961.本田採集,(紫型)柿野 1♀.27.V.1964.S. Honda採集,(青紫型)村山 1♂.21.V.1958.松浪採集, 1♀.14.V.1961.松浪採集,(緑型)白髪岳 1♀.31.V.1994.今坂採集, 1♂.24.VI.1995.野田採集,榎戸 1♂.31.V.1994.今坂採集,5-7 月、県内各地に広く分布し、シイ帯からブナ帯までのシイやクリの花に集まるが、局所的で多くない。
南九州亜種は本来『緑型』を指すものと思われるが、このタイプはほぼ人吉以南で見られる。県産の大部分は紫〜青紫〜青緑と変化が多く、『紫型』のみで北九州に分布する原亜種と南九州亜種との中間的な個体群なのかもしれない。亜種として区別することが正しいかどうかと言う事も含めて、再検討の必要がありそうである。本州・四国産も別の亜種に区別されている。
分布:本州、四国、九州。

32.Themus midas (KIESENWETTER) ヒメキンイロジョウカイ基本型(図3−32,54)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:270-271, (Nangasaki).
文献記録:葉木、白鳥山 6月(今坂1982b),菊池水源、狩尾 4.6月 (大塚勲1982) ,樅木、白髪岳 6月(今坂ほか1985) ,五木村中道、裾川 5.6月 (大塚・吉崎1987),白髪岳 (大塚1988),阿蘇山、泉村、白鳥山 6.7月(今坂1988),内大臣峡、白鳥山、椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,葉木、白鳥山(大塚1993) ,蘇陽町神の前、長崎滝下、今滝下、花上、猿丸 5.6月 (大塚1995) , 実検新記録:(基本型)瀬ノ本 1♂.4. VII. 1971. 荒牧採集,上田尻 1♀.9. VI.1974.大塚採集,仙酔峡 1♂.17.VI.1987.荒巻採集, 1♂.12.VI.1994.野田採集,狩尾 1♀.10.VI.1979.大塚採集,的石 2♀.5. V.1958.大塚採集,長陽村 1♂ 1♀.24.V.1983.日下部採集, 1♂ 1♀.29.V.1984.日下部採集, 1♂ 2♀.12.V.1985.日下部採集, 1♂.9. VI.1986.日下部採集,戸下〜栃木 5♂ 9♀.15.V.1984.日下部採集,戸下 6♂ 8♀.10.V.1986.日下部採集,北向山 1♂.12.V.1976.大塚採集, 1♀.30.V.1981.大塚採集, 2♀.6. VI.1985.日下部採集,地蔵峠 1♀.10.VI.1956.大塚採集, 1♂.22.VII.1957.大塚採集,柿野 1♀.26.VI.1966.荒牧採集,スクノ尾 2♂.12.VI.1966.大塚採集,キハラ岳 1♂.16.VI.1968.荒牧採集,菊池渓谷 1♀.12.VI.1966.荒牧採集,菊池水源 1♀. 29. VI.1978.大塚採集, 2♂ 1♀.1. VI.1979.大塚採集, 2♂.23.VI.1979.大塚採集,矢護山 1♂ 2♀.3. V.1964.荒牧採集, 1♂ 2♀.9. V.1964.荒牧採集,大井早 9♂ 5♀.15.V.1983.今坂採集,椎矢峠 1♂ 2♀.3. VIII.1992.今坂採集, 1♂ 2♀.6. VI.1995.今坂採集,内大臣峡 8♂ 4♀. 18. VI.1991.今坂採集, 1♂.8. VII.1992.今坂採集, 6♂ 7♀.21.VI.1994.今坂採集, 1♀.6. VI.1995.今坂採集,目丸 2♂ 1♀.26.VI.1982.大塚採集,鴨猪 1♂.26.V.1979.荒牧採集,谷内 1♂.11.VII.1971.大塚採集, 1♂.11.VII.1971.吉崎採集,葉木 5♂ 5♀.6. VI.1990.西田採集,二合 2♂.10.VI.1978.荒牧採集, 1♀.25.VI.1978.荒牧採集,シラカワ谷 1♂.14.VII.1979.大塚採集, 1♀.5. VII.1980.大塚採集,仁田尾 1♀.10.VI.1978.大塚採集,白鳥山 1♂.13.VII.1974.大塚採集, 1♂.29.VII.1977.大塚採集, 3♂ 1♀.10.V.1987.荒巻採集,市房山 1♂.1. VI.1974.大塚採集, 1♂ 1♀.2. VI.1974.大塚採集,大河内 1♂.19.VI.1977.大塚採集,五太郎岳 1♀.17.V.1980.大塚採集,
(緑型)白髪岳 1♂.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 1♀.31.V.1994.今坂採集,榎戸 1♀.31.V.1994.今坂採集,5-7 月、県内各地に広く分布し、低山地からブナ帯までのシイやクリの花に多い。市街地やオ−プンランドでは見られない。
前種同様、『緑型』はほぼ人吉以南で見られる。『基本型』は紫〜青紫〜青緑とさらに変化が多く、西九州と南九州を除く九州と本州に分布する。

33.Themus sobosana sobosana SATO et ISHIDA  ソボアオジョウカイ原亜種(図3− 33,55)
Sato & Ishida 1982, Spec. Proc. M.Chujo,:34-35, (Mt.Sobosan, Ohita Pref.).
文献記録:二本杉、白鳥山 6.8月(今坂ほか1985) ,椎矢峠 6月(今坂1988) ,椎矢峠 6.7月(今坂・阿比留1989) ,二本杉、白鳥山(大塚1993) ,
実検新記録:大官山 1♀.19.VII.1980.荒牧採集,椎矢峠 1♀.6. VI.1995.今坂採集,内大臣 1♂.26.V.1974.大塚採集,平 1♂.18.VI.1978.大塚採集,葉木 1♂.6. VI.1990.西田採集,白鳥山 1♂.19.VII.1974.大塚採集, 2♂.10.VII.1977.大塚採集, 1♀.8. VII.1978.大塚採集,山犬切 1♀. 12. VI.1982.大塚採集, 1♂ 2♀.9. VII.1983.荒牧採集,6-8 月、大官山〜椎矢峠〜五家荘のブナ帯以上で、ミズキ、クリ、ノリウツギ、リョウブ、シシウドなどの花上で見られ、灯火にもくる。 前種に似るが、上翅端の黄褐色部が無く、足と触角が黒色で区別できる。上翅が青紫色の原亜種は祖母山と五家荘にみられ、英彦山、脊振山、多良岳には上翅が青緑色の亜種 ssp.hikosanus TAKAKURA が分布する。

(Stenothemus group  クリイロジョウカイグル−プ)
34.Stenothemus badius  (KIESENWETTER) クリイロジョウカイ(図4−34)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:278, (Hiogo).
文献記録:白鳥山 8月(今坂ほか1984:Cantharis badia KIESENWETTER として) ,葉木、白鳥山 8月(今坂ほか1984),白鳥山 8月(今坂ほか1985),五木村白蔵、平沢津、高塚山 8.10月 (大塚・吉崎1987:Cantharis badia KIESENWETTER として) ,白髪岳 7月 (大塚1988),椎矢峠 7月(今坂・阿比留1989) ,白髪岳 7月(今坂1993) ,葉木、白鳥山(大塚1993) ,蘇陽町今村、八木 7月 (大塚1995)
実検新記録:椎矢峠 2♀.18.VII.1978.大塚採集,17♂.23.VII.1991.今坂採集,二合 2♀.19.VIII. 1977. 荒牧採集, 2♀.19.VIII.1977.大塚採集,仁田尾 1♂ 1♀.16.VII.1983.大塚採集,樅木 4♂ 5♀.2. VIII.1975.大塚採集,白鳥山 1♀.19.VII.1974.大塚採集,3 ♀.14.VIII.1976.大塚採集, 1♂.3. VII.1977.大塚採集, 2♀.10.VII.1977.大塚採集,3 ♂1 ♀.1.IX.1979.大塚採集,白髪岳 1♂. 27. VII.1994.青木採集, 3♂ 3♀.7. VIII.1995.荒巻採集,7-9 月、盛夏に花上、葉上に見られるが、灯火で得られることが多い。
分布:北海道、本州,四国、九州、屋久島。

35. Prothemus ciusianus (KIESENWETTER) マルムネジョウカイ(図4−35)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:267-268, (Nangasaki).
文献記録:立田山 4.5月 (森本ほか1977),白鳥山 6月(今坂1982b),狩尾 6月 (大塚勲1982) ,二本杉、葉木、内大臣峡、白鳥山 6月(今坂ほか1985),五木村中道 6月 (大塚・吉崎1987) ,阿蘇山、椎矢峠、白鳥山 5-7月(今坂1988),椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,二本杉、白鳥山(大塚1993) ,蘇陽町神の前、山の下、長崎鼻、長崎滝下、今滝下、埋立、長谷峠 5.6月 (大塚 1995) ,
実検新記録:黒川 2♂.5. VI.1983.大塚採集,瀬ノ本高原 1♀.6. VI.1990.今坂採集,狩野 1♂.10.VI.1979.大塚採集,長陽村 1♀.16.V.1986.日下部採集,久木野村 1♂.16.V.1961.本田採集,北向山 1♂ 3♀.12.V.1976.大塚採集, 1♀.6. VI.1985.日下部採集,上猶須 1♀.21.V.1972.大塚採集,スクノ尾 1♀.12.VI.1966.大塚採集,久石 1♂ 1♀.18.VI.1961.大塚採集,矢護山 2♂ 2♀.3. V.1964.荒牧採集,岩倉山 1♀.20.V.1961.荒牧採集,立田山 3♀.20.V.1962.荒牧採集, 2♀.12.V.1963.荒牧採集,三蔵 1♂ 2♀.3. V.1977.大塚採集,川床 1♀.16.IV.1994.今坂採集,茂見山 1♀.25.V.1975.大塚採集,飯田山 1♀.5. VI.1966.大塚採集,椎矢峠 1♀.6. VI.1995.今坂採集,国見岳 1♀.18.VI.1991.今坂採集,内大臣峡 1♀.21.VI.1994.今坂採集,二合 1♀.25.VI.1978.荒牧採集,仁田尾 1♀.17.VI.1978.大塚採集,白鳥山 1♀.13.VII.1974.大塚採集, 1♂.10.VII.1977.大塚採集, 1♂.10.V.1987.荒巻採集, 2♀.8-9. VII.1987.荒巻採集,妙見町 1♂.16.V.1982.大塚採集,鷹河内 1♂.25.IV.1966.大塚採集,白蔵峠 1♂.16.V.1982.大塚採集,裾川 1♂ 5♀.14.V.1983.大塚採集,市房山 2♂ 1♀.19.V.1974.大塚採集, 1♀.2. VI.1974.大塚採集,市房ダム 1♀.2. V.1983.荒巻採集,川辺 1♀.30.IV.1961.松浪採集,大河内 1♀.18.VI.1977.大塚採集,水無 1♀.1. VI.1975.大塚採集,永野 2♀.7.V.1961.松浪採集,一勝地 1♂.16.IV.1961.松浪採集,クマノツル 1♂ 1♀.15.V.1983.荒巻採集,白髪岳 2♂ 1♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 3♂.31.V.1994.今坂採集,天草町 1♀.2. V.1978.今坂採集,4-8 月、県内各地の平地からブナ帯まで、森林中でもオ−プンランドでも、いずれの地でも優先種で、種々の花上、葉上、灯火に集まる。
分布:本州(岐阜県以西),四国、九州、天草。

36.Habronychus providus  (KIESENWETTER) クロヒゲナガジョウカイ(図4−36)
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:269, (Japonia).
文献記録:立田山 5月 (森本ほか1977:Podabrinus obscuricolor PICとして),白鳥山 6月(今坂1982b),椎葉越、白鳥山、椎矢峠 6.7月(今坂・阿比留1989) ,小岱山 5.6月 (大塚勲 1992) ,白鳥山(大塚1993),蘇陽町長崎滝下 6月 (大塚1995) ,
実検新記録:スクノ尾 1♀.12.VI.1966.大塚採集,立田山 1♀.20.V.1962.荒牧採集,1 ♀.31.V.1962.荒牧採集,大官山 1♀.5. VI.1983.荒牧採集,椎矢峠 2♂.15.VII.1991.今坂採集, 1♂. 20. VII.1992.今坂採集,内大臣峡 1♀.18.VI.1991.今坂採集,二本杉峠 2♀.24.VII.1976.荒牧採集,白鳥山 1♂.10.VII.1977.大塚採集, 1♀.8. VII.1978.大塚採集,5-7 月、ニンフジョウカイ類が姿を消すころ低山地からブナ帯に出現する。クリなどの花上、葉上に多い。
分布:本州,四国、九州。

(Kandyosilis group  コクロヒメジョウカイグル−プ)
37.Kandyosilis viatica (LEWIS)  コクロヒメジョウカイ(図4−37)
Lewis 1895, Ann. Mag. Nat. Hist.(6)16:111-112, (Fukushima).
文献記録:矢部町椎矢峠 7月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:椎矢峠 1♂.3. VIII.1992.今坂採集,
九州ではこの二例のみ。山地性の種でリョウブ花上で採集。
分布:本州,四国、九州。

Malthininae チビジョウカイ亜科
熊本県産チビジョウカイ亜科の族の検索表
1(2)前胸前角は丸まる、前胸側縁は丸まるか、波打つ。上翅には点刻列を持つ。雄腹節末端は 単純……ツマキジョウカイ族
2(1)前胸前角は側方に突出する、前胸側縁は抉れる(内湾する)。上翅には点刻列を持たない。 雄腹節末端は複雑。腹板と背板とで、雌の腹節を挟み込む構造を持つ…………チビジョウカイ族

Malthinini ツマキジョウカイ族
熊本県産ツマキジョウカイ族の属と種の検索表
1(2)頭部は頚部でやや細まる。Gula Suture を欠く……フタイロチビジョウカイ属
(フタイロチビジョウカイ)2(1)頭部は頚部で急に細まる。Gula Suture は1本(ツマキジョウカイ属)
3(4)頭頂には密に点刻を備える。雄は黄白色で、頭部と前胸は黒褐色、雌は上翅も黒ずむ…………ウスバツマキジョウカイ
4(3)頭頂には密に顆粒を備える。橙黄色で、頭頂と前胸中室に黒褐色紋、上翅側縁は黒ずむ・ ……クロスジツマキジョウカイ

38.Malthinellus bicolor KIESENWETTER  フタイロチビジョウカイ
Kiesenwetter 1874, Berl. ent. Zeit.,18:281, (Nangasaki).
文献記録:立田山 5.6月 (森本ほか1977: キアシチビジョウカイとして)
標本は確認していないが、宮崎県下で採集されており、本県にも産するものと思われる。
分布:本州、九州。

39.Malthinus nakanei WITTMER ウスバツマキジョウカイ(図4−39)
Wittmer 1954, Mushi,29(6):41-42,(Kiso-Fukushima, Nagano  Pref.).
文献記録:椎矢峠 7月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:椎矢峠 1♀.15.VII.1991.今坂採集, 1♂ 1♀.21.VI.1994.今坂採集,内大臣峡 1♂.18.VI.1991.今坂採集,永野 2♂ 1♀.7. V.1961.松浪採集,白髪岳 1♂ 2♀.31.V.1994.今坂採集,白髪岳スミヤマ林道 1♀.31.V. 1994. 今坂採集,5-7 月、低地からブナ帯まで、林縁の下草の葉上にいるが、多くない。
分布:本州、佐渡、四国、九州。

40.Malthinus mucoreus KIESENWETTER  クロスジツマキジョウカイ(図4−40)
Kiesenwetter 1879, Deutsche. ent. Zeit.,23:309, (Japonia).
文献記録:小岱山 4.5月 (大塚勲1992)
実検新記録:内大臣峡 1♂.21.VI.1994.今坂採集,天草町 1♂ 1♀.2. V.1978.今坂採集,4-6月、低地〜低山地におり、特にシイ花上に多い。クリの花でも得られる。
分布:本州、四国、九州、対馬、天草。

Malthodini チビジョウカイ族
Malthodes チビジョウカイ属のみを含む。
熊本県産チビジョウカイ属の種の検索表
1(8)より小型(3mm内外) 、前胸の側縁は僅かに内湾する。
2(7)前胸前角は丸く突出し、前胸背面には顕著な溝や凹みは無く、ほぼ平。腹節の第8背板は、 側方から見て、第6背板の2倍程度で太く短い(ウスキチビジョウカイ群)
3(4)雄の腹節の第9腹板は短く、第8背板の先端まで達しない。両側は平行で、先端は弱く抉 れる……ウスキチビジョウカイ
4(3)雄の腹節の第9腹板は長く、第8背板の先端を越える。
5(6)雄の第9腹板は黄褐色、両側は平行で、先端はV字状に鋭く尖る・ヒゴチビジョウカイ
6(5)雄の第9腹板は黒褐色、先端に向かって広がりU字状に抉れる。側面から見て、先端は矢 筈状……クマモトチビジョウカイ
7(2)前胸前角は側方に尖って突出し、背面には中央に浅い縦溝がある。腹節の第8背板は、側 方から見て、第6背板の2倍以上で細くて長い(ニッポンクロチビジョウカイ群)…………ニッポンクロチビジョウカイ
8(1)より大型(3-4.5mm) 、前胸の側縁は強く抉れ、前角は側方に尖って突出する。前胸背面は、 中央に深い縦溝と、前・後角の内側に凹みを備える。雄の腹節の第8背板は、側方から見 て細長く、第6背板の2倍以上(ナガチビジョウカイ群)
9(10)前胸の側縁の抉れと前角の突出はより強い。雄の第9腹板は先端が矢筈状…………シマバラチビジョウカイ
10(9)前胸の側縁の抉れと前角の突出はより弱い。雄の第9腹板は先端が杓子状…………キュウシュウチビジョウカイ

41.Malthodes simplipygus WITTMER ウスキチビジョウカイ(図4−41)
Wittmer 1954, Mushi,29(6):50,fig.4, (Hitoyoshi).
文献記録:中央町岩下緑川河原、中央町二股 4月(今坂1993) ,
実検新記録:川床 1♂ 2♀.16.IV.1994.今坂採集,4 月に低地のオ−プンランドの周辺で、林縁の葉上で得られることが多い。
本属中、最も小型。雄の第9腹板は黒色で短い、先端は深く抉れる。
分布:本州、九州。

42.Malthodes sp.10  ヒゴチビジョウカイ(和名新称:未記載種)(図4−42)
Malthodes sp.1:Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto  Konchu  Doko  Kaiho,  35(1):14, fig.2-10,a,b,(Shiiya  Pass, Kumamoto  Pref.), (on Japanese).
文献記録:椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989:Malthodes sp.1として;今坂のケアレス・ミスで、多良岳産のMalthodes sp.1とおなじ名を使用したが、実際は別物)
1例のみの記録。
雄の第9腹板は黄褐色で両側平行、先端はフォ−ク状で細く二叉する。M.furcatopygusに似る。 今のところ、九州(椎矢峠)の特産種。

43.Malthodes sp.3 クマモトチビジョウカイ(和名新称:未記載種)(図4−43)
Imasaka &  Abiru 1989, Kumamoto  Konchu  Doko  Kaiho,35(1):14,fig.2-9,a,
b, (Shiiya  Pass, Kumamoto  Pref.), (on Japanese).
文献記録:椎矢峠 6月(今坂・阿比留1989) ,
実検新記録:椎矢峠 2♂ 4♀.21.VI.1994.今坂採集, 1♂.29.VI.1995.今坂採集,
3 例のみが知られる。雄の第9腹板は黄褐色で側面から見て矢筈状。
今のところ、九州(椎矢峠)の特産種。

44.Malthodes yukihikoi  TAKAHASHI ニッポンクロチビジョウカイ(図4−44)
Takahashi 1995, Kanagawa-Chuho,(113):32-35,fig.32,39,46, (Mt.Hinokiboramaru,  Tanzawa Mts.,Kanagawa  Pref.).
実検新記録:白髪岳 1♂ 1♀.30.V.1994.今坂採集, 1♂.31.V.1994.今坂採集,
2例のみの記録。
雄の第9腹板末端は大きく矢筈状で黒く、第8背板が長く伸びている。今坂ほか(1990)が、岡山県若杉峠より Malthodes sp.6 として報告した種と同じで、最近、高橋(1995)により記載された。分布:本州(神奈川県、岡山県)、九州(白髪岳)。

45.Malthodes sp.1 シマバラチビジョウカイ(未記載種)(図4−45)
Imasaka, Ogata &  Nishida 1987, Saga no Konchu,(19):187.(Mt.Taradake,  Saga & Nagasaki  Pref.), (on Japanese).
文献記録:葉木、椎矢峠 4.6月(今坂・阿比留1989) ,葉木(大塚1993) ,蘇陽町長崎滝下 4月 (大塚1995) ,(以上全てMalthodes hikosanus TAKAKURA  ヒコサンチビジョウカイとして)以上の文献記録のみ。県内南部の低地〜ブナ帯にひろく分布するものと考えられる。
雄の第9腹板は黄褐色で矢筈状、ヒコサンチビジョウカイに似るが、二叉状部分が細長く尖る。 分布:九州。

46.Malthodes kyushuensis TAKAKURA  キュウシュウチビジョウカイ(図4−46)
Takakura 1988, Kita-kyushu-no-konchu,35(3):154,(Mt.Kurodake,Ohita Pref.).
文献記録:白髪岳 4月 (大塚1988: Malthodes sp. として) ,葉木 4月(今坂・阿比留1989) ,葉木(大塚1993) ,
実検新記録:ワナバの谷 3♂.29.IV.1982.大塚採集,県内各地の低地〜ブナ帯にひろく分布するものと考えられる。
雄の第9腹板は黄褐色で杓子状。分布:本州、九州。

Silinae クシヒゲジョウカイ亜科
県内には次の1種のみを産する。

47.Laemoglyptus pectinatus (LEWIS)  クシヒゲジョウカイ(図4−47)
Lewis 1895, Ann. Mag. Nat. Hist.(6)16:112-113,Pl.6,fig.3,(Nakatsugawa and   in Higo:Silis pectinatusとして).
文献記録:蘇陽町長谷峠 8月 (大塚1995) ,
実検新記録:永国寺山 1♀.9. VII.1958.松浪,7-8 月、低地の花上で得られる。
分布:本州、九州、屋久島。

Chauliognathinae コバネジョウカイ亜科
県内からは次の1種のみが知られる。

48. Microichthyurus pennatus  (LEWIS)  オオメコバネジョウカイ(図4−48)
Lewis 1895, Ann. Mag. Nat. Hist.(6)16:114-115, (Kashiwagi,Fukushima,Naka- sendo:Biurus pennatusとして).
実検新記録:椎矢峠 1♀.29.VI.1995.今坂採集,葉上で採集した。県下唯一の記録。
分布:本州、九州。

(訂正)
以下の種は、その後の調査で、九州には産しない事が判明したので熊本県のファウナより省いておきたい。

1.Podabrus lictorius LEWIS ミヤマクビボソジョウカイ
文献記録:菊池水源、深葉 4.5月 (大塚勲1982) ,葉木、白鳥山(今坂1982b ,大塚1995),葉木、白鳥山、内大臣峡、白髪岳 6月 (今坂ほか1985),(今坂1982b,今坂ほか1985)の記録は、リョウコジョウカイ九州山地亜種を誤認したもの。本学名の種は、本州、四国に分布し、種々の事情で、混同を防ぐためにヤノニンフジョウカイの和名で呼んでいる。

2.Podabrus temporalis HAROLD  ウスイロクビボソジョウカイ
文献記録:二本杉、内大臣峡 6月(今坂ほか1985,大塚1995),(今坂ほか1985)の記録は、複数のニンフジョウカイを誤認したもの。本種は関東南部の比較的限られた地域に分布する。

3.Podabrus longissimus PIC キベリジョウカイ
文献記録:菊池水源 4.5月 (大塚勲1982) ,本種は東北北部と北海道に分布する。多分、クビボソジョウカイの黒化型を誤認したものであろう。

4.Cantharis lewisi PIC フタイロジョウカイ
文献記録:菊池水源、深葉 4.5月 (大塚勲1982) ,現在は、フタイロジョウカイはクビアカジョウカイのシノニムと考えられている。クビアカジョウカイを誤認したものであろうと思われるが未確認。

以上、熊本県産ジョウカイボン科48種を報告した。九州の各地から記録されていて、本県より未記録の種として、シコククビボソジョウカイ別亜種?、キュウシュウクビボソジョウカイ、ヒコサンクビボソジョウカイ、オオサワクビボソジョウカイ、ミヤマクビアカジョウカイ、ババジョウカイ、ホッカイジョウカイ、キベリコバネジョウカイなど、まだかなり残っている。新種も少なからず発見される可能性があるので、最終的には60種程度は県内から発見されるであろう。

引用文献
今坂正一(1982)1982年に採集した五家荘の甲虫,熊本昆虫同好 会報,28(2):1-15.
今坂正一(1993)1993年に採集した熊本県の甲虫,熊本昆虫同好会報,39(2):1-23.
今坂正一・阿比留巨人(1989)1989年に採集した熊本県の甲虫,熊本昆虫同好会報,35(1):1-32.
今坂正一・阿比留巨人・岩崎傳次(1985)九州山地で採集した甲虫類,熊本昆虫同好会報,30(3):1-32.
今坂正一(1996)ジョウカイボンから日本列島が観える,環境科学ニュ−スNUE,(1):5-7.
今坂正一・阿比留巨人・岩崎傳次・野田正美(1984)1983年に採集した五家荘の甲虫,熊本昆虫同好会報,29(2):1-14.
今坂正一・中村慎吾(1994)広島県のジョウカイボン科,比和
今坂正一・山地治・渡辺昭彦(1990)岡山県のジョウカイボン相,すずむし,(125):1-23.
森本 桂・倉永善太郎・岩崎 厚・吉田成章(1977)立田山の昆虫類,三十年のあゆみ,農林省林業 試験場九州支場刊,:159-200.
Nakane,T.& T.Makino(1989) A revision of the genus Podabrus WESTWOOD in Japan,Rev. Miyazaki Sangyo-keiei Univ.,1(2):1-18.
Nakane,T.& T.Makino(1989) A revision of the genus Podabrus WESTWOOD in Japan,Fragm. Coleopt.,(45/48):183-197.
大塚勲(1982a) 宇土半島の昆虫,宇土半島自然と文化,(2):89-98.
大塚勲(1982b) 菊池渓谷の陸上昆虫,菊池渓谷の動物,熊本洞穴研究会刊,:53-157.
大塚勲(1988)白髪岳自然環境保全地域及び周辺地域の昆虫相,白髪岳自然環境保全地域調査報告書,環境庁自然保護局刊,:161-279.
大塚勲(1992)玉名市昆虫目録,玉名市歴史資料集成第十集 玉名市の植物・動物目録,玉名市刊,:63-113.
大塚勲(1993)泉村の陸上昆虫目録,泉村の自然−資料編−,泉村刊,192pp.
大塚勲(1995)蘇陽町の昆虫類,熊本昆虫同好会報,40(2):28-207.
大塚勲・吉崎一章(1987)五木村の陸上昆虫類,五木村学術調査(自然編)報告書,五木村総合学術 調査団:476-627.
高橋和弘(1992)神奈川県のジョウカイボン科,神奈川虫報,(100):71-124.
高橋和弘(1995)「神奈川県のジョウカイボン科」の追補について,神奈川虫報,(113):19-37.

図版説明(略)


前のページ
五島列島において1982年から1994年に新たに採集と報告された甲虫
コンテンツのトップ 次のページ
奄美大島で採集した昆虫類